ネット出願のあれこれを共愛学園に聞いてみた。
県内の私立高校の出願が始まりつつある。生活のあらゆるものがデジタル化していく中で、出願もインターネットを活用した形に様変わりしつつある。
今回は共愛学園中学・高校の入試広報課の宗像剛士先生にネット出願に関するあれこれを取材した。
| 県内の私立高校のネット出願事情
みんなの学校新聞編集局がネット出願事情を佐野日大に取材したのが2017年6月。その当時、群馬県でネット出願を導入している私立高校は皆無だった。
高校入試にも広がるか? ネット出願の大研究(2)ー佐日・國栃の事例
それから4年という歳月が流れた。
今年度、健大高崎がネット出願を導入したことで、群馬県内の私立高校は新島学園を除く10校(11校中)がネット出願に切り替わった。ただし、新島学園の場合は、併設中学校からの持ち上がり組が多く、高校入試も推薦入試・奨学生入試に限られているという特殊事情があるため、実質、すべての私立高校がネット出願にシフトしたと言ってもよい。
「群馬県で一番最初にネット出願を導入したのが桐一さんですね。その後、農大二高さんが幹事校になって、うちも含め県内複数の私学で導入が決まりました」(宗像剛士先生)
共愛学園中学・高校では昨年度の入試からネット出願のシステムを導入した。今年度は2回目の実施となる。
このネット出願のシステムで圧倒的なシェアを誇るのが「ミライコンパス」。三菱総研の子会社・三菱総研DCSが運営している。県内10校のネット出願もすべてミライコンパスを活用している。そのため、受験生が最初に設定するIDは共通IDを設定すれば、別の高校の出願でもIDとパスワードはそのまま利用できる。ちなみに群馬からの受験する生徒も少なくない栃木県の佐野日大、白鴎足利、足大付属や埼玉県の本庄東、本庄第一もミライコンパスのシステムを利用している。
ネット出願の導入は煩雑な入試の事務手続きを大きく変えた。
「最初のシステム導入時の設定は大変でしたが、ネット出願の導入により、入試関連の事務処理のスピードは飛躍的に向上しました」と宗像先生は運用する側の事情を明かす。ただ、同校の場合、成績処理のシステムでミライコンパスとは別のものを利用しており、互換性の部分が今後の課題だそうだ。
| ネット出願 どうやるの? (記事の終わりに動画リンクあり)
さて、ネット出願だが、パソコン・タブレットのみならず、スマホからも操作可能だ。手軽にできるが、入試書類なので慎重さが求められる。
「出願の際、登録ミスが起こらないように気を付けてほしいですね。特に支払い手続きが完了してしまうと、入試区分・試験を変更することが難しくなるので必ず事前に再確認してください」と宗像先生は念を押す。
出願の流れ(一部)
※出願の詳しい流れはこちらから(外部リンク:ミライコンパス)
① ID登録し、マイページにログイン。出願手続きを開始できる
(画像はミライコンパスのサイトより)
② 「志願者情報を登録」→「試験を選択」と入力を進める。「現在選択中の試験」のページでもう一度試験を確認する。確認出来たら「支払い画面」へ進む。
(画像はミライコンパスのサイトより)
宗像先生が注意を促すのはここの手続き。受験料の支払いが済んでしまうと、試験を変更できなくなる(万が一、ミスした場合は学校に相談する)
③「支払い手続き」
(画像はミライコンパスのサイトより)
支払いは「クレジットカード」「コンビニ払い」「ペイジーによる支払い」が選択できる。
支払い手続き完了後、受験票と出願票をプリンタで印刷するが、家庭にプリンタがない場合は、コンビニのマルチコピー機が活用できる。
顔写真は撮影したものを貼り付けるか、ネット出願のサイト上で顔写真データを登録しておけば、そのまま受験票に出力される。ただし、顔写真データの登録機能が利用できるかは受験する学校によって異なるため、募集要項で確認しておく必要がある。
なお、ネット出願に関してはミライコンパスに24時間受付のサポートセンターがもうけられている。
0120-907-867 または 03-5877-5952
ネット出願の方法については、出願の手順の動画が公開されているので、こちらも参考にしてほしい。