【公立後期】過去14カ年分の平均点分析◇理・英編(直近3年の過去問あり)
前期入試の発表も終わり、公立高校入試はいよいよ後期入試に向けてラストスパートだ。みんなの学校新聞編集局では、群馬県公立高校の後期入試の平均点を過去14カ年分を分析し、過去問3カ年分を掲載した。受験生には直前の対策に役立ててもらいたい。
昨年はコロナ休校で出題範囲が制限された。一方、今年は教科書の一部改訂により、過去問にはない学習単元が新たに加わった。その意味では出題環境が変化している。その点は念頭に置いておく必要があるといえるだろう。
【グラフの見方】
青い折れ線グラフは経年の平均点の推移を表している。赤い点線は過去14年分の平均。オレンジは直近5年分の平均を表している。
赤い点線をオレンジの面が超えれば超えるほど、近年、平均点が上がり、易化傾向にあると言える。一方、赤い点線をオレンジの面が下回っていれば、近年、平均点が下がり、難化傾向にある。
■理科の分析
理科は2014年まで難化を続けていたが、以降は年によって振れ幅が大きくなっている。過去14年の平均に比べ、ここ5年の平均の方が低く、難しくなってきている。ただ昨年は下がりすぎた感あり。55点を想定平均と仮定すれば、昨年よりやや易化か。
■英語の分析
「2014年ショック」以降、易しくなり、6割を超える年もあった。出題者としては50~55点を想定していると思われるので、今年は難化が予想される。教科書改訂で英語の教科書レベルが上がったことも影響するはずだ。
■5科目合計の分析
昨年はコロナ休校の影響で、出題範囲が狭められた。それだけでなく、基本的な問題の出題も目立った。これも休校で授業が受けられなかったことを配慮した措置だったと思われる。それを裏付けるように、昨年の291点という5科目総合の平均点は過去14年を見渡して最も高い数字だった。
過去14年での平均は269.6点、直近5年では275.8点。この数字からみて、今年は265~275点の幅に落ち着くのではないかと予想される。教科書の改訂もあり、難易度は全体的に高くなるのではないか。
(編集部=峯岸武司)