【公立後期】過去15カ年分の平均点分析◇理・英編(過去3年の過去問あり)
前期入試の発表も終わり、公立高校入試はいよいよ後期入試に向けてラストスパートだ。みんなの学校新聞編集局では、群馬県公立高校の後期入試の平均点を過去15カ年分を分析し、過去問3カ年分を掲載した。受験生には直前の対策に役立ててもらいたい。
【グラフの見方】
青い折れ線グラフは経年の平均点の推移を表している。赤い点線は過去15年分の平均。オレンジは直近5年分の平均を表している。
赤い点線をオレンジの面が超えれば超えるほど、近年、平均点が上がり、易化傾向にあると言える。一方、赤い点線をオレンジの面が下回っていれば、近年、平均点が下がり、難化傾向にある。
■理科の分析
理科は2014年まで難化を続けていたが、以降は年によって振れ幅が大きくなっている。過去15年の平均とここ5年の平均の差が5科目の中では最も小さい。ただ昨年は上がりすぎた感あり。55点を想定平均と仮定すれば、昨年より難化が予想される。
■英語の分析
「2014年ショック」以降、易しくなり、6割を超える年もあった。出題者としては50~55点を想定していると思われるので、今年も引き続き、難化予想される。教科書改訂が一巡した世代なので、新規項目の感嘆文、help人+原形(原形不定詞)、仮定法などの新出文法項目がどの程度反映されるかが注目ポイント。
■5科目合計の分析
昨年は予想に反して300点の大台を突破した。直近5年で278.8点、過去15年で271.7点という数字を見る限り、270~280点の幅に収まるのが出題者の狙っているゾーンだと思われる。その意味で、全体的な難化が予想される。
引き続き、教科書の改訂の影響はあるだろうし、1年次に半年の休校を余儀なくされた世代だけに、1年内容を出題者がその程度配慮するかで随分雲行きは変わるはずだ。
(編集部=峯岸武司)