「百花繚乱」、ウクライナ支援も 樹徳中・高 4年ぶりに「月影祭」
樹徳中学校・高校が隔年で開催してきた文化祭「月影祭」が4、5日、4年ぶりに実施される。テーマは「百花繚乱(りょうらん)」で、新型コロナウイルス禍のため外部参観は行わず、校内発表とオンライン配信を行う。中高一貫校4年生は「ウクライナ人道支援」のテーマに取り組み、校内文化祭の枠を超えた緊急企画として「地域ぐるみで、息長い支援を」と銀行口座を開設、募金の呼び掛けを開始した。
ロシアによるウクライナ侵攻の問題を、4年生たちは7セクションに分かれて調べ、考え、行動に移している。同年代の人たちがウクライナから桐生に避難していることも、問題を身近に感じさせ、すでに母国の情勢や今の生活についてインタビューした。
またヒストリー・セクションでは両国の歴史と交流を読み解き、専門家の見解を調べてまとめるコメント・リサーチ、世界経済や国際関係への影響と平和への探索をまとめるインターナショナル・セクション、ウクライナに対する世界各国の支援を調べ、自分たちができるサポートを提起するセクション、4日と5日の両日インターネットテレビを開設するブロードキャスティング・セクション、実際の募金・支援活動を担当するチャリティー・セクションに分かれて活動する。
インターネットテレビは4日午前10時~正午、5日午前9時半~同11時半に“緊急生放送”する。同校ホームページからアクセス可。募金活動はすでに地域の企業を回って協力を求めているほか、文化祭当日には永楽町のメガ・ドンキホーテ桐生店と相生町のマーケットシティ桐生で募金箱を持って呼び掛ける。指導にあたる福田肇教諭は「命からがら避難された人たちを、地域ぐるみでサポートするきっかけになれば。今後は非金銭的な支援も呼び掛けたい」と話す。