子どもが伝える桐生の民話 紙芝居11チームが熱演
桐生市の小学生が地元に伝わる民話の紙芝居を演じる「桐生の民話 紙芝居コンテスト」が21日、桐生市市民文化会館(美喜仁桐生文化会館)で初開催された。当日は市内小学校8校から全11チームが出場し、最高賞の「ニッポンの神業賞」には「カッパになった藁(わら)人形」を上演した桐生市立神明小学校5年生のチーム「ザ・シンメイ」が輝いた。
最高賞に「ザ・シンメイ」
同コンテストはBS日本(BS日テレ、中山良夫社長)の大型特番「発見!ニッポンの神業スペシャル!」に連動した企画「神業ミュージアム」の一環。郷土研究家の故清水義男さんがまとめた桐生に伝わる民話を後世に継承しようと企画されたコンテスト。
子どもたちは7月末から「桐生おはなしの学校」(江原佳子代表)の指導のもと練習を重ね、表現力を磨き、コンテスト当日は声優の雨蘭咲木子さんら審査員の前で民話の紙芝居を見事に演じきった。
審査の結果、最高賞の「ニッポンの神業賞」1組、「清水義男賞」2組、「桐生の民話賞」3組、「チームワーク賞」5組が選ばれ、表彰式では賞状と賞品が授与された。最高賞に輝いたチーム「ザ・シンメイ」の中里まいさん、石関彪惟くん、畠山凛音さんは「おはなし会の人に指導してもらったおかげでよくなった。緊張で足が震えたけど、本番は練習の時よりうまくできた。最高でした」と受賞の喜びを分かち合っていた。
子どもたちの指導に当たった「桐生おはなしの学校」代表の江原さんは「子どもたちがたくさん努力してくれて、感動しました。これだけバラエティー豊かな民話を聞くことができるのも清水先生のおかげ。これをきっかけにさらに関心を深めてもらえたら」と話す。
また、コンテストを企画した同番組プロデューサーの芦澤英祐さんは「子どもたちが貴重な夏休みの時間を使って練習を頑張ってくれて、それぞれの発表を聞いていて胸が熱くなりました。今回で終わりではなく、来年以降も続くものにしたい」と話していた。
最高賞を除くコンテストの結果は次の通り。
▽清水義男賞=「桜木MRM」(桜木小学校)、「TST」(広沢小学校)▽桐生の民話賞=「ウメッキー」(梅田南小学校)、「リバースターズ」(川内小学校)、「クローバー」(梅田南小学校)▽チームワーク賞=「梅南スリー」(梅田南小学校)、「チーム鳴神」(梅田南小学校)、「チーム北小っ子」(北小学校)、「ひしっくま」(菱小学校)、「あまがっぱ」(天沼小学校)