【塾の先生コラム】「前期試験制度」の『問題点』ーあとがきにかえて(桐生進学教室)
|「終わりと始まりの挨拶として」
今回の一連の投稿は、<何かの政治的な目的>や<特定の塾や個人への攻撃>を意図したものではありません。あくまでも「隠されてきた」あるいは「見過ごしてきた」「なんとなく疑問に思ってきた」塾や入試に関わる“私の知っている事実”を述べてきただけです。ただ、にわかには信じられないようなことも取り上げたために、したがってその根拠となる“エビデンス”を具体的に示す必要があったために、多少の「お聞き苦しい表現」があったことは申し訳なく思っています。
とはいえ、最近の報道で取り上げられている『東京オリンピックにまつわる贈収賄疑惑』や『選手本人や指導者によるお騒がせ事件』などで耳にする機会が増えた「体育会系」というコトバは、二つ前の「ショウワ」という時代と共にそろそろ“総括”されても良いのではないかと思われます。
<健全な精神は健全な肉体に宿る>と言われてきました。まずは肉体=運動=体育=スポーツという“土台”を健全なものにしなければマトモな教育は成り立ちません。「令和」という時代がこれらのどちらもが協調し、調和の取れた関係になるように、私たち国民ひとり一人が心掛け行わなければならないと思っています。
私は「真の民主主義を望んでいる」と述べましたが、それは西洋哲学としての“近代民主主義”だけを意味しているわけではありません。老子や孔子などの『道・徳』や『仁・義』といった東洋哲学の根本にある“民を慈しむ政(まつりごと)”もまたひとつの民主主義だと考えています。
ですから群馬県の「前期試験制度」も、私や私を支持してくださった方々がちゃんと納得できるようなカタチにしていただけることを心から願っています。
たとえいかなる場合でも、私は『真面目に正直に頑張っている人が正当に評価され安心して日常生活を送れる社会』が必ず実現されることを信じて、そしてその日が一日でも早く実現できること目指して、私の信じる『正義』を掲げつつ<塾長>として塾生たちと共に『教育』の道を歩み続けて行きます。
|「怒り心頭」を通り越して
先ほど「第77回国民体育大会・いちご一会とちぎ大会」の<開会式>をリアルタイムで観ました。(10月1日の午後)
新型コロナの影響なのか、行進は選手団ではなく、それぞれの県の代表者(役員たちつまりは“指導する立場の人たち”)がメインの集団だったのですが、天皇皇后両陛下のご臨席にもかかわらず、多くの人の歩き方がダラけていました。「行進」とは足を挙げて一歩一歩大地を踏みしめるように歩くことです。それなのに他の人との足並みも全然バラバラで、中には旗を掲げて“敬礼”をすることすら出来ていない者もいました。「呆れてモノが言えない」とはこのことを指すのだと、心から思いました。
ところで、今年の国体の優勝県(天皇杯)はズバリ「栃木県に10000点!」
とします。さらに2028年の優勝県は「群馬県に30000点」。そろそろ優秀な選手を群馬県に移住させる準備も始めることでしょう。
それはそれで一向に構わないから(百歩譲って)、せめて「行進」くらいはちゃんとして欲しいものです。役員さんたちは、確かにその県のその種目では「お偉いさん」かも知れませんが、日本国民の前では、それ以前に少なくとも天皇皇后両陛下の前では“謙って”しっかりと「スポーツマンの鑑」を演じてもらわなければ、私の気がまったく納まりません。
三島由紀夫の言葉を、悲しみを込めながら噛みしめています。
「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」
すでに「経済大国」ですらなくなってしまったこの日本で、せめて「体育会系」の人間くらいはこだわりを持って「体育会系」であってもらいたいものです。
(国体の画像は大会ホームページから引用)
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これまで「長い文章のコラム」を読んでいただき、ありがとうございました。
また今回の『前期試験の問題点①』では多くの方に「イイね」を付けていただき誠にありがとうございました。さらには同業者である他塾の<塾長>からも「よくぞ書いてくれた」という応援メッセージを賜りとても感激しています。
次回からは<塾長のショートコラム>と題してかなり短めでちょっとは柔らかめの文章を投稿してゆきます。楽しんでいただけると嬉しいです。
プロフィール
丹羽塾長
<現職>
桐生進学教室 塾長
<経歴>
群馬県立桐生高等学校 卒業
早稲田大学第一文学部 卒業
全国フランチャイズ学習塾 講師
都内家庭教師派遣センター 講師
首都圏個人経営総合学習塾 講師
首都圏個人経営総合学習塾 主任
首都圏大手進学塾 学年主任
都内個人経営総合学習塾 専任講師