【群馬県版/2025年度】わかりやすく知りたい 就学支援制度
保護者にとっては高校進学を考える上で、授業料や入学金などの経済的な負担も気になるところ。「国や県の就学支援の制度はいろいろあるけれど、どんな仕組みかよく分からない」。こんな保護者の声もよく聞きます。今回、編集部では公的な就学支援制度(群馬県版)についてまとめてみました。
高校における教育費などにかかる保護者の経済的な負担を軽減するため、次の制度があります。
申請手続は入学後になります。各高校により申請期限等が異なりますので、詳細は通学先の高校へお問合せください。なお、以下の説明は2025年6月1日現在のもので、今後変更される可能性があります。
それぞれ一つずつ詳しく解説していきます。
【高等学校等就学支援金】
2025年の通常国会での審議の結果、高校生の返還不要の授業料支援の対象者の範囲が広がりました。これまでの「高等学校等就学支援金」に加えて、「高校生等臨時支援金」ができました。これにより「所得制限の一部の事実上撤廃」という形になりました。
(図版は文部科学省サイトより引用)
詳しくは文部科学省の「高等学校等就学支援金」のサイトをご覧下さい。
【私立高等学校授業料支援事業補助金】
群馬県内の全日制私立高校に通学する者のうち、以下の表にあてはまる場合は、群馬県から私立高校への補助(私立高等学校授業料支援事業補助金)という形で国の就学支援金に上乗せして授業料の支援が受けられます。
※1 保護者の合計額により判定します。
※2 授業料額から就学支援金支給額を除いた額が補助上限額となります。
【奨学のための給付金】
授業料以外の教育費を支援するものとして、生活保護受給世帯や県民税所得割および市町村民税所得割が非課税の世帯の保護者(目安:年収約270万円未満)に対して、「奨学のための給付金」が支給されます。申請は保護者の住所地がある都道府県に行います。
▶授業料以外の教育費の例
教科書費、教材費、学用品費、生徒会費、PTA会費、修学旅行費などが対象になります。
この制度は、群馬県から保護者に直接振り込まれます。7月~9月くらいに保護者が申請し、県の審査で対象と判断された場合に、例年12月ごろに一括での振り込みとなります。
(1)生活保護受給世帯の場合
(2)県民税所得割額および市町村民税所得割額が非課税の世帯の場合
【私立高等学校等入学金減免事業補助金】
入学金を最初に全額納めて、要件を満たした場合に減免額が返ってくる制度です。広域通信制の高校は対象外です。
(編集部)
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