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桐女跡は「R高校」に 角川ドワンゴが来春開校へ ネット活用した広域通信制

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桐女跡は「R高校」に 角川ドワンゴが来春開校へ ネット活用した広域通信制

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.06.27 
tags:R高等学校, S高, 桐女 跡地 N高 R高, 桐生市 R高, 角川ドワンゴ学園, 通信制高校

改修工事が進む旧桐生女子高校跡地の校舎(桐生市梅田町一丁目)

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 桐生市梅田町一丁目の旧桐生女子高校跡地に単位制・通信制高校を開設する学校法人角川ドワンゴ学園(沖縄県うるま市、山中伸一理事長)は26日、都内で教育事業発表会を開き、同高校の名称を「R高等学校」(R高)とし、来年4月の開校を目指して今年9月20日から出願を受け付けると発表した。インターネットを活用した授業が中心で定員は2万人。生徒は在学中に1回はスクーリング(対面授業)で本校を訪れ、地域独自の課外活動を体験。生徒の宿泊や食事による経済効果も期待される。

 同学園は16年に沖縄県うるま市に「N高」を、21年には茨城県つくば市に「S高」を開校。両校の生徒数は今年5月1日時点で2万8942人に上り、生徒数の増加に対応しようと、3校目の開校を決めたという。
 R高校の名称は「リアル(現実)」「リスペクト(尊敬)」「リレーション(関係)」「レボリューション(革命)」などの英単語の頭文字から命名。「生徒一人ひとりが自分だけのRをつくれるように」との思いを込めたという。
 3年制の広域通信制高校で、授業内容はN高校、S高校と共通で主にネットで行う。全日制高校と同じ高校卒業資格を取得でき、プログラミングや職業体験など、将来につながる幅広い学習・体験の提供に力を入れる。
 R高の生徒が実際に桐生市の本校を訪れるのは、2年次に3泊4日で行う必修授業「本校スクーリング」。教員が対面による面接指導で学習状況を確認するもので、桐生や群馬の地域性を生かした授業や課外活動も行う。
 スクーリングでの桐生市での授業や課外活動は、桐生織の織物体験や藍染めの職人体験、鳳仙寺での座禅体験、八木節踊り体験などを想定。県内では世界遺産の富岡製糸場の見学、下仁田ネギやこんにゃくなど県産野菜を使った調理実習、県内著名温泉への宿泊なども検討している。
 旧桐生女子高の建物と敷地は、すでに同学園が県から取得済みで、8月中に校舎の改修工事が完了予定。9月に県私学審議会に学校の設置申請を行い、来年4月の開校を目指す。本校には20人の職員を配置する予定だ。

【写真】教育事業発表会に出席した山中理事長㊧、荒木恵司市長㊥、山本一太知事㊨ 東京都内で( 小針厚撮影)


 発表会で山中理事長は「スクーリングでは桐生、群馬ならではの体験ができるようにしたい。レトロモダンのまち桐生には、豊かな自然や伝統の絹織物を生かした産業がある。体験プログラムをぜひ一緒になって作っていきたい」と地域連携への熱意を語った。
 発表会には桐生市の荒木恵司市長や群馬県の山本一太知事も出席し、桐生市と群馬県の魅力をそれぞれプレゼンテーションした。
 荒木市長は「スクーリングなどを通して、R高のみなさんと一緒に桐生市で過ごせることが楽しみ。R高が地域を変える、日本を変える、世界を変える原動力になることを大いに期待している。桐生市で楽しい思い出をたくさんつくりましょう」と呼びかけた。

(取材=小針厚)

桐生タイムス

 

 

 

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