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【最新版】私立高校スクールバス事情

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【最新版】私立高校スクールバス事情

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.05.17 
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東京メトロの「地下鉄路線図」風に県内のスクールバス路線図を作ってみた!

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 小・中学時代は義務教育のために多くの児童・生徒が居住地域近くの学校への通学となるが、高校では義務教育課程からは外れるため、自宅から距離のある学校へ通う生徒も出てくる。
 NHK放送文化研究所が2020年に発表した「2020年国民生活時間調査」によると、平日の往復での通学時間は、小学生52分、中学生51分に対し、高校生は1時間21分と大幅に増えることが明らかになった。
 小・中学生と比べて高校生の通学時間が長いのは遠方の高校に進学する子も増えるからだ。近くといっても、高校の分布は小学校・中学校ほど密度が高くないので、ほとんどの生徒の通学時間は増えるはずだ。
 市内ならば自転車、市外の学校に通う場合は公共交通機関を利用して通学することになる。

最新スクールバス事情
 マイカー天国の群馬県では鉄道・バスなどの公共交通網が貧弱だ。その中で、JR線や東武線などの駅に近い高校は生徒募集の面で〝地の利〟の恩恵を受けられる。だが、学校は必ずしも駅前に立地しているわけではない。
「私立高校の場合、不便だから生徒が集まらないでは済まされません。駅から歩いてすぐならば、通いやすさから生徒さんも集めやすいでしょうが、駅から離れた学校の場合、通学の利便性をアピールしなければなりません」とある私学関係者は話す。
 生徒が通学しやすいように、高校ではあの手この手で工夫をこらす。そこで活躍するのが学校が独自で運行するスクールバスだ。
 県内およびその隣接区域の私立高校の多くが、学校と主要駅・地区を結ぶスクールバスを運行している。
「自宅の近くまでスクールバスが運行されていれば、通学上の心配も減ります」(前出)
 駅から近い学校も、路線から離れたエリアの子たちは電車通学も難しくなるという事情は同じだ。JR駒形駅が最寄りの共愛学園もスクールバスを運行する。富士見や本庄方面の子が通いやすいようにという配慮だ。本庄東高校では今年から新たに太田からの路線を新設した。「太田方面から通学する生徒の利便性を高める」のが目的だ。

 

 スクールバスといってもその形態は様々だ。高校がドライバーを雇って専属で運行する形態や高校がバス会社と契約を結んで走らせる形態などがある。バス会社も送迎バス事業部を設け、収益の柱にしているところもあるようだ。
 バス会社からすればマイカー普及率の高い群馬県では路線バスでは採算がとれない。「通学」に特化した形なら、確実な収益が見込める。一方、高校側も独自のバスを設けることで、通学の利便性・安全性をアピールすることもできる。まさに両者の利害が一致したところに「スクールバス」は存在する。


 さて、費用はどうなっているのか。みんなの学校新聞編集部の調査では、乗車する生徒が負担する形をとっている学校が多いようだ。回数券制度にしている学校や学期ごとに一律徴収している学校などその料金体系は様々だ。中には無料で運行している学校もある。無料とはいえ、生徒全員が負担する形になっている場合もある。

私立高校スクールバス運行状況一覧表
 通学は毎日のことだから、学校選びにはスクールバスの整備状況もチェックが欠かせない。今回、みんなの学校新聞編集部では私立高校のスクールバス運行状況を調査し、一覧表にまとめた。

 

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(編集部)

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