ホーム

»

学校ニュース

»

学童保育と混同されがち?「放課後子供教室」が開講 全17小で実施2年目  認知度不足で周知が課題にー桐生市教委

学校ニュース

一覧はこちら

学童保育と混同されがち?「放課後子供教室」が開講 全17小で実施2年目  認知度不足で周知が課題にー桐生市教委

子育て

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.06.04 
tags:放課後子供教室 桐生, 桐生市教委

宿題をする子どもを見守る地域ボランティア。他の子どもが楽しそうな笑顔で寄り添ってきた(広沢小で)

写真を拡大

 小学生の放課後の居場所を設け、地域住民の協力で学習支援や体験活動を行う「放課後子供教室」。桐生市教育委員会は20~24日、今年度の定期開催教室を市内14小学校で相次ぎ開講した。不定期開催のみの3校を含め、昨年度に続き市内全17小学校で実施する。全校実施2年目の課題は「認知度の低さ」。別事業の「放課後児童クラブ」(学童保育)と混同されがちで、市教委は「2年目の今年度は地域の大人たちとふれあえる同教室の魅力の周知に力を入れていきたい」としている。

 「まず宿題やっちゃおうか」と話しかける地域ボランティアの女性。「終わったよ」と得意げに語る女児に、「もうできちゃったの? すごいねえ」と驚くと、2人は顔を見合わせながら満面の笑みを浮かべた。
 20日に開講した広沢小学校の放課後子供教室。この日はコーディネーターや地域ボランティア計7人と、教室生1~2年生15人が参加し、宿題の手伝いや絵本の読み聞かせなどで約1時間にわたり交流した。
 「来週以降にやりたい遊びはあるかな?」。おはじき、パズル、工作、人生ゲーム…。次々と候補を挙げる子どもたち。ボランティアと子どもたちはほとんどが初対面とは思えないほど打ち解けていた。
 昨年に続いて参加した福澤茉優さん(2年)は「宿題を見てもらえるし、遊びもあるので楽しい。去年は○×クイズが楽しかったので、また今年もやってほしい」と声を弾ませた。

                               ◇
 放課後子供教室は原則無料で、放課後や長期休暇中に小学校の空き教室や体育館などを使って学習支援や地域住民との交流を行う、文部科学省所管の市町村事業だ。
 仕事などで日中に保護者がいない小学生を預かる、こども家庭庁所管の「放課後児童クラブ」(学童保育)と異なり、保護者の就労状況にかかわらず参加できる。
 桐生市教委では2019年度から段階的に始め、昨年度から市内全17校で実施。うち14校(東、西、南、北、境野、広沢、相生、川内、桜木、菱、天沼、神明、新里中央、新里東)は5月下旬以降の週1回開催と長期休暇中の不定期開催を、残る3校(梅田南、新里北、黒保根学園)は長期休暇中の不定期開催のみ行っている。
 主な内容は学習支援に加え、昔遊びや図画工作、軽スポーツといった体験活動など。地域の大人たちがボランティアでかかわり、地域の実情に応じてさまざまな活動ができるのが特徴だ。
 桐生市教委の小野里篤史生涯学習課長は「地域ボランティアの協力あってこその事業」と感謝の意を表する一方、名称が似ている放課後児童クラブ(学童保育)と混同されがちで事業の認知度が低いのが課題とも。「全校実施2年目の今年度は、同教室の魅力の周知にも取り組んでいきたい」と話している。
 同教室の問い合わせは市役所本館4階の同課(46-1111)へ。

桐生タイムス

 

 

 

ページトップへ