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【学校探訪記】4月開校 N高、S高の高崎キャンパスを取材

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【学校探訪記】4月開校 N高、S高の高崎キャンパスを取材

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2023.06.09 
tags:N高 S高, N高 S高 群馬, N高 S高 高崎キャンパス, 学校探訪記, 角川ドワンゴ学園

2023年4月に開校したN高・S高高崎キャンパス。実際の学びの様子を取材しました。。

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 学校法人角川ドワンゴ学園(山中伸一理事長)N高等学校、S高等学校の高崎キャンパスが2023年4月に開校し、2カ月が経過した。生徒たちはどのような環境で、どんな勉強しているのか。またN高、S高の高崎キャンパスを選んだ理由や魅力について生徒にインタビューした。


 N高、S高は、ネットと通信制高校の制度を活用した新しい形の高校。パソコンやスマートフォン、タブレット、VR機器でネット学習などを行い、高校卒業資格の取得を目指す。
 16年4月にN高が、21年4月にS高が開校し、合計の在籍生徒数は23年3月末時点で2万4000人を超える。通学コースの生徒が通えるキャンパスは全国に43カ所あり、高崎キャンパスは群馬県内初となる。

【写真】おしゃれにデザインされたキャンパス受付

 

【写真】高崎キャンパスには約70人が通う

 

 高崎キャンパスには5月末時点で通学コースに通う生徒約70人が在籍し、群馬県内を中心に埼玉、栃木、長野などから通学している。服装は基本自由だがオリジナルの制服も用意され、好んで着用する生徒もいる。また、学年は1~3年で分かれているものの、一緒に同じ授業を受けたりグループワークを行うなど垣根のない授業が特徴だ。
 生徒の学びや進路実現に向けたサポートには、メンター制度を導入。メンターは生徒が主体的に考え・行動するためのコーチングを個別に行い、生徒の「なりたい自分」に近づくための計画をサポートする。月に1回程度の個別面談を通し、短期・長期的な目標達成の道のりを可視化していく。

 

【写真】メンターとの個別面談の様子

【写真】服装は自由だが制服も

 

 通学コースの生徒たちは登校後、まず行うのが必修科目の「プロジェクトN」という学習。生徒たちは4、5人のグループに分かれ社会の問題発見や課題解決について取り組みながら、プレゼンテーションやディスカッション、思考力など社会で必要となるスキルを身に付ける。午前中の1、2時間目を利用し、集中的に課題に取り組む。
 高崎キャンパスでは取材時、2つのプロジェクトを進行中で、1つは「遊びをつくる」をテーマにアイスブレイクなどで使われるゲームを作成すること。対象年齢など具体的なペルソナを設定し、企画・作成していく。もう1つが「ワークショップ」の作成。中学生向けのワークショップ・授業を企画し内容を検討していく。プロジェクトは全キャンパス共通で、最後には各キャンパスの代表者による発表会が行われる。
 3~6時間目は、自身のレベルに合わせた学習を実施。アプリを利用した基礎学習やレベル別の英語、プログラミングのほか、グループディスカッションなどを行う。入学してすぐは、決められた時間割で授業を行うが、能力が認められた生徒は、メンターと時間割を相談しカスタマイズすることが可能となる。

 

【写真】プログラミングの授業。学年の垣根はない。

【写真】休み時間は卓球でリフレッシュ

 

 栃木県足利市から高崎キャンパスに通う女子生徒は、「普通の学校ではできないことを学べる点に魅力を感じた。将来に役立つ能力や技術が身に付けられると思い入学を決めた」と話す。将来はホテリエとして父が経営するホテルのHPや動画製作などを行うことが目標という。実際に通ってみて「将来の目標に直結する学習がこの学校ではできる。それだけでなく、高校生としての基本的な学習もできるのでとても良い環境」と語る。片道1時間半の電車通学も苦にならないと笑顔を見せた。「メンターやTA(ティーチングアシスタント)との距離感が近いことも特徴。距離が近いからこそ、いろいろな相談もしやすい」と語った。

※23年6月12日、一部記事訂正致しました。

(編集部=臼井晃斗)

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