群馬県統一テストを受けてみよう!
群馬県内の学習塾に通っていると多くの塾で受験している模擬テストがGSC(前橋市)の運営する「群馬県統一テスト」だ。塾によっては別の業者テストを利用しているケースもあるが、同テストは群馬県内の中3生が毎年8000名規模で参加する、県内で最大規模の業者テストだ。
GSCの教務編集スタッフが群馬県の高校入試問題を徹底分析し、問題を作成しているため、問題形式や傾向が公立入試の内容に沿ったものになっている。
「10年以上前から受験していますが、年々問題の質が公立入試により近づいていると実感しています」。こう話すのは太田市内の大手塾の講師。
成績処理も長年蓄積された膨大な追跡データにもとづいて判定するので、正確な志望校判定を実現している。
2014年4月に、大規模なシステムの設備投資を行った。その投資を機に、成績表などの帳票類も一新された。採点もデジタル採点を導入し、答案の返却はスキャンされたもので返却される。デジタル処理の強みを生かし、成績表には各教科1問1問の
受験者の正誤に加え、問題別の正答率の比較も記録される。
「マークシート形式ではない記述中心の模試で、これだけ細かいデータを提供してくれるので、受験生の復習にかなり役立つはずです」と前橋市内のある塾長は話す。
正答率は不正解の問題のうち、全体の正答率が0~30%の問題は青色、 31~69%の問題は緑色、70~100%の問題は赤色で表示されるので、どのような難易度の問題を間違えたのかを容易に確認することができる。
個人成績表には偏差値と志望校別の順位も表示され、あと何点をとれば、偏差値がいくつになるかまで掲載されている。豊富な処理データは受験生が志望校への目標を立てる際の貴重な資料になるはずだ。
GSCの統一テストは、参加塾での受験が基本であるが、通っている塾で導入されていない場合や他県から群馬県の公立高校の受験を検討している場合などに対応するため、個人受験することも可能になっている。
志望校選定に向け、母集団の大きな試験で自分のポジションを把握しておくことは目標を達成していくうえで不可欠だ。「できれば複数回受験して推移を把握し、学校の復習テストとの結果とも照らし合わせていくことをお勧めします」と前出の前橋市内のある塾長はアドバイスする。
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(編集部=峯岸武司)