【公立後期入試】本番までにはやっておきたい 勉強以外の事前チェック(2)
「備えあれば憂いなし」。受験に勝ち抜くためには、事前の仕込みも大切です。今回は「持ち物」編です。特に普段から忘れ物が多い受験生はギリギリになって準備を始めるのではなく、いったん日曜日までに確認しておきたいところです。
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受検に必ず持っていかなければいけないマストアイテム
□ 受検票
受検票については前日にも確認し、朝出かける前にも再度チェックしましょう。忘れた場合は、再発行手続きができるようですが、精神的に大きなダメージになってしまいます。とにかく、ダブルチェック!!
□ 鉛筆
絵柄や過度な文字が入っていないシンプルなものを、できれば4~5本持参するのがいいでしょう。自分はシャープペンがあるからという受験生も、絵柄やデザインの関係でシャープペンが認められない場合や壊れた場合の「保険」になります。
□ 鉛筆削り
なくても大丈夫ですが、鉛筆派なら持って行った方がよいアイテムです。
□ シャープペンシル
こちらも絵柄や過度な文字や入っていないシンプルなものがよいでしょう。芯は濃いめがいいと思います。Hは薄くなりますし、硬質なので答案用紙を破ってしまう可能性があるので、HB・F・Bくらいの濃さがよいでしょう。筆圧は個人差があるので、普通に書いたときにしっかり読み取れる濃さか、あらかじめ確認しておきましょう。
□ シャープペンの芯
□ 消しゴム
こちらも、絵柄や過度な文字が入っていないシンプルなものにしましょう。ケースを外して使うよう指示される場合もあるようです。すごく小さいものを普段使いにしている受験生もいますが、ここは大きめなものがよいと思います。トンボやユニといった定番がよく消えます。消しゴムも複数個あるとベスト!
□ (三角)定規
群馬県の要項には特に指定がないので、埼玉県の要項を調べてみました。埼玉県では「三角定規(直定規も可とする)」とあります。定規は下が透けて見えるシンプルなデザインで、線がまっすぐ引けるものを持参しましょう。鉄製の下が見えないものは作図しにくいのでおすすめできません。
□ コンパス
作図は出ると思って間違いないでしょう。コンパスは意外とあなどれないアイテムです。事前に円を描くリハーサルをしておきましょう。一周回って始点と終点のずれるものや、書きにくいものを使っている場合、買い替えた方が無難かもしれません。ある程度の重量感もあり、ペン先が鉛筆やシャープペンになっているタイプが使い心地がよいようです。
その他、学校から指定されているものがある場合(上履きなど)は、それらもチェックしましょう。
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あると便利なサポートアイテム
□ 計時機能のみの時計
教室に時計がない場合もあります。埼玉県では、持参できるものとして認められています。受験会場で使わなくても、会場へ行く際、時間が分からないと不安です。
□ マスク
花粉症の時期です。
□ ポケットティッシュ(複数個)
会場に持ち込めるかどうかは微妙ですが、花粉症の人には必須アイテムです。鼻水が止まらなかったり、くしゃみがひどいときに、鼻をかめないのはストレスです。控室があるはずですから、カバンの中に入れておけば何かと安心です。過去、緊張のあまり鼻血が出てしまった受験生もいました。こういう場合も、持っていれば、迅速に対応できます。
□ カイロ
当日の気温にもよりますが、朝寒い場合は、指先がかじかんでいることも考えられます。指先の違和感は文字を書く際にもストレスになるものです。手を温めておくことで、そういう不安からは解放されるはずです。また、手が温まっていた方が、緊張もほぐれるはずです。
□ お金
忘れ物があった場合など、お金があれば対応できます。
□ 薬
花粉症や持病がある人は普段使っている薬を持っていた方がいいでしょう。とくに目と鼻は試験を受ける際に具合が悪いと不都合なので、目薬や点鼻薬を使っている人は、忘れずに携行したいものです。アレルギーの薬は眠気を催すものがあるので、医師から処方されている場合は、事前に担当医に相談しておいて、眠気をあまり催さないタイプの薬を用意してもらうといいかもしれません。
□ めがね
コンタクトレンズを使用している子は、めがねを持っている場合は持参した方が無難です。当日、コンタクトを落としてしまったり、目が痛くなった場合に、めがねがあれば安心です。
□ 手帳・メモ帳
ここに受検番号・親の携帯電話の番号などをあらかじめ控えておきましょう。
□ 愛着のある参考書・問題集・ノート
見る時間があるかどうかは別として、いままで一緒に頑張った「仲間」が近くにいることは精神的な安心材料になります。電車の人は行く間に最終確認をすることもできます。
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ちなみに埼玉県教育委員会が発行した「受験生心得」によれば、持ち込みが禁止されているものとして、「学力検査に必要のないもの」「学力検査の公平性を損なうおそれのあるもの」が挙げられています。
公平性を損なうおそれのあるものとして、下敷き・分度器(もしくは類似機能を持つ文具類)・文字や公式等が記入された定規等 、和歌や格言等が印刷された鉛筆等 、色鉛筆、蛍光ペン、ボールペン、計算機、計算機能や辞書機能等のある時計、携帯電話等の電子機器類(時計がわりの使用も認めない )が挙げられています。
ここは県による差はあまりないと思うので、参考になると思います。事前にチェックリストを配布してくれる中学校もあるので、学校から配布されたものがある場合は、そちらもしっかり読んでおきましょう。
(編集部=峯岸 武司)