栃木県公立高校入試について県教委に聞いてみた
群馬県東部エリアの中学生の中には、栃木県の公立高校の受験を考えている生徒もいるはず。栃木県の公立入試のしくみについて、栃木県教育委員会を取材しました。
(この記事はminimu8月号との連動企画です)
■25年度は例年通りのしくみで実施
栃木県の公立高校の入試は2027年度(現・中1生)から制度が変更されますが、25年度は例年同様に行われる見込みです。各校の定員については例年秋頃、見込み数が示され、翌年1月に正式な募集定員が発表されます。
※上記以外の高校の詳細は栃木県教育委員会ホームページで閲覧できます。
【特色選抜(2月)について】
まず2月6日(木)、7日(金)に実施される「特色選抜」については、各高校が示す「出願するための資格要件」を満たす生徒が出願できます。募集人数は全体の募集定員の「10%程度」「20%程度」「30%程度」のいずれかです(一部例外の高校もあります)。この割合は高校別に設定されています。
選抜は「面接(個人または集団)」と「作文」または「小論文」で行われます。栃木高校のように、「作文」「小論文」に代わって、高校で作成した「学校作成問題」を実施する学校もあります。
2月13日(木)に合格者の内定者が発表されます。
【一般選抜(3月)について】
「一般選抜」は3月6日(木)に実施されます。
選抜は「学力検査の成績」「調査書」に加え、面接を課す高校もあります。受験する高校によって選抜の方法がやや異なるので注意が必要です。
「学力検査」と「調査書の評定」の比重の置き方は高校によって異なります。たとえば、足利高校(25年度入試)ではの場合は「学力検査」:「調査書」が8:2になっています。足利南高校(同)の場合は6:4です。
「面接」は実施する高校としない高校があります。面接の形式は多くの学校が「集団面接」です(馬頭高校・水産科は個人面接で実施)。
合格者の発表は3月12日(水)です。
■群馬県から受験を考えている人は
栃木県足利市、佐野市と隣接する群馬県の市町の生徒は栃木県内の公立高校(指定された地域)を受験することができます。
ただし、何点か気をつけなければいけないポイントがあります。その一つが、出願の制限です。たとえば、24年度の例で説明すると群馬県の生徒が栃木県の公立高校を受験する場合、群馬県の公立高校は欠員補充を除き、受けることができません。
なお、この隣接県協定は毎年秋頃に各県の教育委員会間で締結されるため、変更される可能性もあります。栃木の公立高校の受験を考えている群馬県の中3生はしっかりチェックしておいてください。
(編集部)