【公立後期入試】過去4年(2011~2014)の得点分布 数学編
後期選抜も終わり、一区切り。みんなの学校新聞では、5回に分けて過去4年(2011~2014年)の教科別の平均点およびその得点分布を特集する。データは県教委が発表した資料をベースにエデュケーショナルネットワークが作成したものを参考にした。あわせてルーモ学習塾の糸井恵子塾長に講評をお願いした。
■数学の平均点と得点分布
| 2014 | 2013 | 2012 | 2011 |
100~90 | 0.4 | 2.5 | 1.0 | 0.5 |
80~89 | 2.6 | 9.3 | 2.6 | 3.2 |
70~79 | 7.6 | 15.4 | 5.3 | 6.7 |
60~69 | 14.6 | 17 | 10.3 | 10.1 |
50~59 | 17.9 | 16.7 | 16.6 | 13.3 |
40~49 | 19.0 | 15.7 | 20.5 | 17.3 |
30~39 | 18.7 | 11.9 | 19.9 | 18.2 |
20~29 | 12.1 | 6.2 | 12.5 | 14.9 |
10~19 | 5.3 | 3.3 | 8.3 | 11.3 |
0~9 | 1.7 | 2.1 | 2.9 | 4.7 |
※横の黒い帯は年を表す。ブルーの数字は得点の階層を表し、単位は(点)である。表中の数字は、その属性に何%の受検者が属したかが分かる。上のグラフはそれをグラフ化したもの。
■過去6年の数学の平均点(県教委発表)
平均点 | 2016 | 2015 | 2014 |
51.3 | 55.2 | 46.1 | |
2013 | 2012 | 2011 | |
55.0 | 43.2 | 41.5 |
■県教委が想定している平均:50~55点
複数の塾に取材したところ、難易度は昨年並みというコメントが多かった。分布を見ると分かるように、平均が40点台の年と50点台で分布の仕方がかわる。50点台だとすれば、2013年タイプの分布(グラフ参照)になる可能性が高い。
ルーモ学習塾の糸井恵子塾長の話
近似値の問題は直前に復習した人にとってはラッキーな問題でした。説明問題が2問、証明問題が2問ありました。三角形の合同の問題を除いて、どう書いたらよいのか迷う人がいたのではないでしょうか。
6番の立体に糸をかける問題では、自分で展開図を書く必要がありました。(1)は見方を変えればすぐにわかる問題でしたが、(2)は少し難しい問題でした。しかし、解き方は一般の発展問題で使う技法を用いれば解けます。(3)は(1)(2)で解いてきたものを利用して解くという数学定番の出題でした。また自分で描いた展開図を見て、ここがこうなら解けるのに…と見当をつけてから解き進める技法も有効だったのではないでしょうか。
(編集部=峯岸 武司)