群馬の小学生はやや運動不足? 全国体力・運動能力、運動習慣などの調査結果より
群馬県教育委員会健康体育課は20日、「2024年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」を発表した。
調査は24年4月から7月末までの期間で行われ、小学5年生307校 14,501人、中学2年生167校 13,713人を対象に実施した。
体力合計点では中学男子は全国平均とほとんど差が見られなかったが、小学男子、小学女子、中学女子は全国平均を上回った。とりわけ女子は過去4年間、全国平均を上回る傾向が続いている。
※中学生の持久走とシャトルランはどちらか選択。
1週間の総運動時間平均(体育の授業時間以外)については、小学男子545.77分(全国550.06分)、小学女子307.73分(同331.82分)、中学男子805.7分(同752.69分)、中学女子590.57分(同517.23分)となっており、中学生は大幅に全国平均を上回るも、小学生は男女ともに全国平均と比べて下回っている傾向が続いている。
1週間の運動部部活動実施時間については、中学男子702.64分(全国665.67分)、中学女子688.77分(全国647.59分)とともに全国平均より長かった。
体格に関する調査では、肥満傾向(高度肥満、中度肥満、軽度肥満)の児童生徒の出現率は小中学校いずれも全国に比べて高かった。
(いずれの図版も群馬県HPを参考に編集部で作成)
体力テストの結果や体力の向上について、自分なりに目標を立てている児童生徒は全国平均を上回り、県教委では、県内全ての小中学校で「体力向上プラン」に基づく取り組みが奏功しているとみている。
また、体力向上の推進や体育授業のモデル校の取り組みの成果を県内各小中学校に発信しており、体力向上や体育授業の質的向上につながっていると県教委では分析している。
一方で、小学生の1週間の総運動時間平均(体育の授業時間以外)が全国に比べ下回る状況が続いている点や肥満傾向の児童生徒の出現率が全国平均と比べて小中学校いずれも高い傾向が続いている点などを県教委は今後の課題として挙げ、家庭や学校医、学校給食センターなど関係機関と引き続き連携し、肥満傾向の対策を含め、児童生徒の健康的な生活習慣を目指した取り組みを推進するとしている。
(編集部)