とある男に受験直前の心構えを聞いてみた #葉一さんから受験生応援メッセージ
受験も本格的に近づいて生きたこの時期、勉強方法に悩んでいる受験生も少なくないはず。小・中・高校時代を群馬で過ごし、現在、教育YouTuberとして活躍する葉一さんに、入試を直前に控えた受験生にメッセージをもらいました。
一番大事にしてほしいのは「体の健康」ですね。
直前になると、多くの子が気持ちの面で不安定になります。そうなると「もっとやらなきゃ」っていうスイッチが入ってしまい、睡眠時間を削る子も出てきます。ですが、それは体調を崩しやすくなるのでやめましょう。まずは生活リズムを崩さないように健康管理していくことを大切にしてくださいね!
それから「心の健康」も大事です。メンタル面を安定させていくことです。
復習する中で、「以前やったけど忘れていること」とか、「あのときはできたはずなのに」という問題が出てくることが結構あります。人間はどうしても「できないこと」や「忘れたこと」に目を奪われてしまうんです。そうなると焦りばかり先立ってしまいます。
でも、冷静に考えれば、きちんと努力していれば「忘れてしまっていること」よりも、「できるようになったこと」の方が多いはずなんです。忘れるのは人間だから当たり前と割り切ってください。自己嫌悪に陥った自分に「そうじゃない」「大丈夫」と自身で声をかけてあげることが大切です。メンタルをいい状態に保てずに、力を出し切れなかったということのないように心をととのえてほしいなと思います。
周りと比べやすいなというタイプの子は、不特定多数の情報が目に入ってきてしまうXやインスタは入試前は辞めた方がいいですね。SNS断ちをおすすめします。程度はありますが、友達と励まし合うという意味ではLINEなどはやってもいいかなとは思います。
技術的なことですが、先ほどの「もっとやらなきゃ」という気持ちで、つい新しい参考書や問題集に飛びつき始めたりとかしがちです。そうではなくて、いままでやってきたことを当たり前のように続けていくことの方が効果的です。
もちろん、入試までこの単元をできるようにしようと苦手単元にしぼってアタックするのはありです。でも、どちらかというと今までやってきた勉強が定着しているかの確認に入った方がいいと思います。
受験生のみなさんへ
最終的には受験は楽しんだもの勝ちです。本番は「落ちたらどうしよう」と思うのではなく、自分はどれだけ力が発揮できるのかなというわくわく感を大切に臨んでください。
「よしやってやろうぜ!」と思って、試験問題の1ページ目をめくりましょう。そして、「ペンを置いて下さい」と言われるまで全力で戦ってきてほしいなと思います。がんばってください! 葉一より
(取材・構成=編集部)
葉一さんの話を聞こう! 2025年3月開催の私学フェア&葉一さん講演会
葉一さん
1985年生まれ。県立館林高校、東京学芸大学教育学部卒。大学卒業後は、営業や学習塾の講師をし、2012年塾に行くことができない経済的に貧しい子供が自由に学べる場を作りたいとYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」を開設。チャンネル登録数200万、総再生回数 約7億回の人気コンテンツに育てる。