4中学校区の足並みそろう 境野中学校区も方向性決定 中央、清流、梅田と協議へ 桐生市立小中学校再編問題
少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、桐生市教育委員会が市内各中学校区に設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その境野中学校区検討委(丸橋英雄委員長、9委員)は7日、境野中で第4回会議を開き、中央・清流・梅田の3中学校区検討委に地域協議会編成を要請し、4中学校区で来年度から小中学校統合を協議する方向性を決めた。これで同枠組みの4中学校区すべての検討委で、来年度から小中学校統合協議を始める足並みがそろった。
検討委は市教委が昨年1~2月、小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に設置。各中学校区ごとに小中学校や未就学児の保護者代表、校長、自治会役員らが委員となり、他中学校区との小中学校統合に向けた地域協議会を来年度編成するか否かを協議してきた。
境野中学校区検討委の第4回会議では、市教委が前回会議で提案した「中央・清流・境野・梅田」の4中学校区で、小中学校統合に向けた地域協議会を来年度編成するかどうか、丸橋委員長が出席委員の意見を聞いた。
委員からは「活気のある学校がいい」「人とのふれあいを学ぶ場となる学校の規模維持は必要」「活気ある学びの場であってほしい」などと、4中学校区で統合協議を進めることに賛同する意見が相次いだ。
ただ一部の保護者委員は「小学校低学年の保護者から『境野に学校を残して』という声を多くいただいた。自分もその思いはある」としつつ、「検討委で話す中である程度の人数で勉強や部活動をしたほうがいいと思った。その(4中学校区での統合協議の)方向で進めてほしい」と苦渋の選択をにじませた。
市教委によると、複数の中学校区検討委でつくる地域協議会が来年度編成された場合、各中学校区検討委から正副委員長ら代表者3人ずつが出席する。各中学校区検討委は地域の意見集約のため来年度も継続するが、運営方法は現在検討中という。
各中学校区検討委は境野のほか、すでに清流、中央、梅田、相生で方向性を決定済み。桜木が10日(桜木公民館)、広沢が12日(広沢公民館)、新里が14日(新里中)、川内が17日(川内公民館)に、それぞれ午後2時から第4回会議を開く。原則公開で一般傍聴できる。
問い合わせは同市教育センター3階の市教委・教育環境課へ。