「中央、境野、梅田と協議」・清流中学校区の方向性決定 来年度から地域協議会編成 桐生市立小中学校再編問題 「魅力ある学校」望む声も
少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、桐生市教育委員会が市内9中学校区に設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その清流中学校区検討委(朝倉富美夫委員長、15委員)は30日、東公民館で第4回会議を開いた。
中央・境野・梅田の3中学校区検討委に地域協議会編成を要請し、4中学校区で来年度、小中学校統合を協議する方向性を決めた。保護者委員からは、みどり市の子育て重点施策を踏まえ「桐生市も魅力ある学校づくりを」との要望も出た。
検討委は昨年1~2月、すでに小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に市教委が設置した有識者会議。各検討委は、区内の小中学校や未就学児の保護者代表や校長、自治会役員らが委員となり、他中学校区と小中学校統合を進めるか否かを協議してきた。
清流中学校検討委の第4回会議では、市教委が前回会議で提案した「中央、清流、境野、梅田」の4中学校区での小中学校統合協議について、朝倉委員長が各委員の意見をあらためて聞いた。
委員からは学校統合後の安全な通学環境確保への要望は出たものの、「これだけ人口が減少すると、広い地域での統廃合はいたしかたない」などと、4中学校区での統合協議に異論は出なかった。
これを受けて朝倉委員長が採決を実施。清流中学校区として中央、境野、梅田の3中学校区に地域協議会の編成を要請し、来年度に同協議会で小中学校統合の協議を行う方向性を全会一致で承認した。
このほか会議では、未就学児の保護者委員から「みどり市の子育て施策が手厚い(新年度から市内在住0~5歳の保育料・給食費を完全無償化)が、桐生市も何らかの魅力ある学校づくりを期待したいという意見をいただくので、ぜひお願いしたい」との要望も出た。
市教委によると、複数の中学校区検討委でつくる地域協議会が来年度編成された場合、各中学校区検討委から正副委員長ら代表者3人ずつが出席する。各中学校区検討委は地域の意見集約のため来年度も継続するが、運営方法は現在検討中という。
各中学校区検討委は、清流に加えて中央、梅田が方向性を決定済み。相生が31日(相生公民館)、境野が2月7日(境野中)、桜木が同10日(桜木公民館)、広沢が同12日(広沢公民館)、新里が同14日(新里中)、川内が同17日(川内公民館)に、それぞれ午後2時から第4回会議を開く。原則公開で一般傍聴できる。
問い合わせは同市教育センターの教育環境課へ。