「川内から要請あれば歓迎」 来年度の地域協議会編成 相生中学校区が方向性決定 桐生市立小中学校再編問題
少子化に備えた桐生市立小中学校の再編を検討するため、桐生市教育委員会が市内9中学校区に設置した「市学校規模等適正化中学校区検討委員会」。その相生中学校区検討委(中村清委員長、12委員)は1月31日、相生公民館で第4回会議を開き、他中学校区と統合協議する「地域協議会」を来年度編成するかどうかを協議した。「川内中学校区検討委から相生中学校区検討委に地域協議会編成の要請があれば歓迎する」などとして、2月17日に開かれる川内中学校区検討委の決定を尊重する方向性を決めた。
検討委は市教委が昨年1~2月、小中一貫校化した黒保根を除く9中学校区に設置。各中学校区ごとに小中学校や未就学児の保護者代表、校長、自治会役員らが委員となり、他中学校区と小中学校統合に向けた地域協議会を来年度編成するか否かを協議してきた。
相生中学校区検討委の第4回会議では、市教委が前回会議で提案した「相生、川内」の2中学校区で小中学校統合に向けた地域協議会を来年度編成するかどうかについて、中村委員長があらためて各委員の意見を聞いた。
委員からは「川内中学校区検討委の議事録を見ると、『川内地区(に学校を残す方向)でなんとかならないか』という川内の苦悩が感じられる」「川内から要請があるなら地域協議会編成は大歓迎だが、川内中学校区検討委の意見がまとまるのを待つべきでは」との意見が出た。
さらに相生中学校区が川内中学校区に地域協議会編成を要請することの是非について、委員から「川内からの要請があってはじめて相生は動くべき」という慎重な意見と、「川内からの要請を待つだけでなく、こちらから働きかけるべき」という積極的な意見の双方が複数出た。
ただ、双方とも「川内中学校区と来年度、(小中学校統合協議に向けた)地域協議会を編成すること自体に反対意見はない」として、川内中学校区の動向に配慮が必要との共通認識を確認。「(2月17日に第4回会議が開かれる)川内中学校区検討委で方向性が出て、相生中学校区との地域協議会編成の要請があれば歓迎する」との方向でまとまった。
市教委によると、複数の中学校区検討委でつくる地域協議会が来年度編成された場合、各中学校区検討委から正副委員長を含む代表者3人ずつが出席する。地域協議会編成するかどうかにかかわらず、各中学校区検討委は来年度も継続。運営方法は現在検討中だ。
各中学校区検討委は、相生に加えて中央、梅田、清流が方向性を決定済み。境野が2月7日(境野中)、桜木が同10日(桜木公民館)、広沢が同12日(広沢公民館)、新里が同14日(新里中)、川内が同17日(川内公民館)に、それぞれ午後2時から第4回会議を開く。原則公開で一般傍聴できる。
問い合わせは同市教育センターの教育環境課へ。