理科の平均点は下がるも、他の科目は前年並みか上昇 受験者平均は287.5点 25年度群馬県公立高校入試ー県教委
21日、群馬県教育委員会は2025年度(令和7年度)の公立高校入学者選抜(全日制・フレックス高校)の結果を発表した。
受験者平均は287.5点(昨年度265.6点)、合格者平均は288.6点(昨年度273.3点)でともに昨年度より平均点があがった。
出題方針について、県教委は「群馬県教育ビジョンと中学校の学習指導要領の趣旨を踏まえ、知識・技能とともに、それらを活用して課題解決するために必要な思考力・判断力・表現力などを問えるよう出題した」と説明している。
問題の内容について、県教委はヒアリングを行い、中学校からは「問題を通して、生徒が自分たちの生活や生き方を考えることにつながったのではないか」という意見や「日常での経験が意識されており、生活と密着させた学習を今後もさらに重視して指導したい」といった意見が寄せられたという。
また、高校からは「文章読解やデータの読み取り、基礎知識を生かして思考するような問題が多かった」という声や「総合的な学力を問う出題が多く、受験生の学力を幅広い視点ではかることができたのではないか」という意見が得られた。
昨年、平均点が44.9点と低かった英語は55.1点と10.2㌽上がった。大問1~3までの平均点は昨年と大幅に変わらないが、大問4~7の文章読解や英語の記述を求められる出題での平均点が、昨年に比べて上昇している。実際に問題を解いたという学習塾関係者は「文化祭実行委員の運営や授業でのタブレット使用についてなど、子どもたちにとって身近なテーマが多く、設問も昨年に比べて取り組みやすかった」と分析する。
受検者11,461人で10,732人が合格。うち再募集での合格者は118人だった。
【各教科の平均】得点率(%)については編集部で追加した。一部の高校では、大問間の配点を変更している場合もある。
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【受検者の得点分布】
(編集部)