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【太田市】こどもたちが参院選に「模擬投票」――身近な社会から主権者意識を育む新たな一歩 参加メンバー募集

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【太田市】こどもたちが参院選に「模擬投票」――身近な社会から主権者意識を育む新たな一歩 参加メンバー募集

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.06.18 
tags:こども選挙 参院選 太田市, リアルな学び場 太田, 太田 こども選挙

 「選挙ってなんだろう?」――そんな素朴な疑問から、子どもたちが社会に目を向け、未来の有権者としての自覚を育む取り組みが、今年の夏に群馬県太田市で行われる。商業施設・イオンモールおおたを会場(予定)に、参議院議員選挙のタイミングに合わせて実施されるのは「こども選挙 参院選」。選挙権を持たない子どもたちが模擬投票を行い、選挙の仕組みや民主主義の大切さを体験を通して学ぶことを目的としている。

 

 この企画を主催するのは、市民団体「リアルな学び場」(代表・亀井麻衣子)。2022年に施行された「こども基本法」の理念をふまえ、子どもたちが自らの意見を表明し、社会参加の機会を得ることを目指している。

 

 今回の「こども選挙」では、ただ投票を体験するだけでなく、子どもたち自身が「選挙管理委員会」のメンバーとなり、運営に主体的に関わる点が大きな特徴だ。5月から7月にかけて複数回の会合を開き、投票の準備から当日の進行までを子どもたちが担う。過去に「おおたこども選挙」の運営に携わったスタッフもサポートに入り、安心して学べる環境が整えられている。

 

 模擬投票の結果は、本当の選挙の結果が確定後に開票を行い、8月中旬までには結果公表の見込みで、子どもたちが記入したメッセージが各政党などに届けられる計画も上がっている。こうした一連のプロセスを通じて、子どもたちは「社会に参加する」という実感を学ぶことができる。

 

「公職選挙法順守はもちろんのこと、政治的中立性の確保にも万全を期す」と運営者。大人が特定の意見を押しつけることはせず、多様な視点を提示することで、子どもたちが自分の考えを持ち、自主的に学び合える環境づくりを徹底する方針だ。社会のしくみを早くから学ぶことで、子どもたちは自らの声の力に気づき、未来の政治参加に向けた第一歩を踏み出す。こうした試みが、若者の投票率向上や主権者意識の定着につながっていくことが期待されている。

 

 同会では現在、「こども選挙管理委員会」の参加メンバーを募集している。「興味がある人はお気軽にお問い合わせください」と主催者は話している。お問い合わせは「リアルな学び場」(080-3755-0151)。

 

(編集部)

※25年6月19日 主催者側の指摘を受け、一部表現を訂正いたしました。

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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