製麺と養蚕のコラボ 太田の製麺所で桑の葉茶うどん作り
群馬県の歴史的産業である養蚕に関心を持ってもらおうと、桑の葉茶の粉末を使った、うどんの製麺体験会が6日、太田市新井町の製麺会社「大南食品」(吉田成彦 代表)で開かれた。
太田商工会議所などが主催する少人数制のゼミナール「おおたdeまちゼミ」の一環。この日は20人の参加者がうどん作りを通じて、繭や桑の葉などの養蚕について理解を深めた。
共同企画したのは国産シルク商品製造販売店「シルク・ストーリー・ジャパン」(邑楽町篠塚 小倉照夫 代表)。同社の商品でミネラルやビタミン、鉄分などが豊富な桑の葉茶の超微細粉末と絹糸の繊維を細かく粉砕した天然由来のシルクパウダー80gを群馬県産の小麦粉「赤城の風」8㎏と混ぜた。食用にすると血糖値の上昇抑制や高血圧症の改善に効果があるという。
製麺作業の工程では、参加者たちは桑の葉茶が入った生地を製麺機で幅7mm、長さ40㎝に切断。麺をすくい上げ、梱包機で1人前(約200g)を袋詰めした。出来上がった緑色のうどんは「まるで茶そばみたい。美味しそう」と参加者たちは喜びの声を上げていた。
吉田代表は「多くの方に製麺の作業体験をしてもらいたい。うどんのお土産付きなので採算度外視。人が損することは楽しいのです」と参加者たちの笑いを誘った。小倉代表は「昔から伝統的に群馬では多くのシルクを利用していた。もう一度価値を見直して、体にいいシルク商品を使ってほしい」と話した。
今回の体験会では、試食として桑の葉パウダーが入った「ひもかわ」が提供され、参加者たちは美味しそうに麺をすすっていた。


(編集部)
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