若い力で足利盛り上げる ラッピングバス出発進行
■市内高校生ら「あしもり隊」 活動のシンボルマークも発表
市内高校生の若い力で足利を盛り上げていく「あしもり隊」が活動を本格化させた。10月15日に市役所で記者会見を開き、活動のシンボルである新ロゴマーク「あしもりマーク」を発表すると同22日には自分たちでデザインしたラッピングバスが市内を走り始め、11月5日はJR足利駅北口広場でキッチンカーフェスティバルも開催する。
同隊は市制100周年に合わせて、足利の活性化に若い力を発揮してもらいたいという市の思いに高校生が呼応、今年6月に発足。現在、足利工業高校8人、足利清風高校6人の計14人が隊員で市まちの魅力創出課が事務局。活動目的は「足利市を明るく・楽しくさせること」「市の魅力を発信すること」「市制100周年を祝うこと」「市が困っていることを解決すること」。
まず手掛けたのが市民投票で決めたシビックプライドメッセージ「AtoAじぶんらしく、あたらしく、あしかがらしく」のロゴマーク作製。コロナ禍の中、オンラインで打ち合わせや会議を行うなどして作り上げ、缶バッジ、ステッカーを完成させた。
生活路線バスあしバスアッシーのラッピングデザインにも挑戦。足利中央観光バスが所有する中型バスをキャンバスに足工生は銘仙柄、県立足利中央特別支援学校と連携した「tetoteデザイン」バージョンを作製。清風生はイエローとパープルを下地に風船とロゴマークをちりばめたデザインを作製した。22日にはデザインを担当した生徒がラッピングされたバスと対面し、「貴重な体験をさせていただいた」「自分たちがデザインしたバスが走り、とてもうれしい」と口をそろえた。
足工高のメンバーがデザインした銘仙柄のラッピング
清風高生がデザインしたイエローバージョンのラッピング
缶バッジ、ステッカーは市役所売店で数量限定で発売中。売り上げは隊の活動資金に充てる。11月5日のキッチンカーイベントは午後3時半から同6時半までで、5台の出店が予定されている。
15日の会見で足工リーダーの後藤珠李さん(3年)は「活動を通じて自分の知らない足利のいいところを知ることができ、とても楽しい活動になっています」と話し、清風リーダーの菅原咲花さん(3年)は「足利は自然豊かで街並みがきれいなところがあることを実感できた。今後それを生かしていけるように考えたい」と口にした。
今後の活動として、JR足利駅構内の装飾、新しいグッズの作製などを計画している。活動は今年度だけでなく来年度以降も継続していく予定で、市内全高校に隊への参加を呼び掛けていく考え。