「その電話 手に取る前に 深呼吸」 特殊詐欺防止標語コンクール最高賞に亀井瑚夏さん（笠懸中２）
桐生署（齊田斉署長）は１日、同署主催の特殊詐欺被害防止標語コンクールで「その電話 手に取る前に 深呼吸」で桐生署長賞を受賞したみどり市立笠懸中２年、亀井瑚夏（かめい・こな）さんを表彰した。標語は他の受賞作品とともに桐生署の防犯広報啓発チラシや桐生・みどり両市と連携した広報などで活用される予定。
■初の桐生署独自で
コンクールは同署独自で初の試み。桐生・みどり両市の高齢者を狙った特殊詐欺被害の急増を受け、被害防止を若い世代から働き掛けてもらうことを期待して企画された。両市の中学生に冬休みの課題として応募を呼び掛け、集まった１７６３作品から選考した。
亀井さんは特殊詐欺被害の啓発動画などを参考に内容を考案。数年前には祖父が特殊詐欺の被害に遭いかけたこともアイデアの一つになったという。「まず電話を取る前に何かできることがないか考えた」と亀井さんは話した。
齊田署長は「一度電話を取ってしまうと手口を知っている人でもだまされてしまうことが多い。電話の前に焦点を当てた亀井さんの標語は詐欺被害の本質を突いている」と称賛した。
他の受賞作品（両市長賞、両市教育長賞）は次の通り。（敬称略。感染拡大防止のため他４賞は表彰式を行わず、学校に表彰状が送付される）
◇桐生市長賞＝「気を付けて 詐欺の危険は すぐそばに」田村蒼志（たむら・あおし、桐生市立新里中２年）
◇みどり市長賞＝「焦らずに 振り込む前に まず相談」柳怜那（やなぎ・れいな、みどり市立笠懸南中３年）
◇桐生市教育長賞＝「家族との 絆を深め防ごう被害」中村陽樹（なかむら・はるき、桐生市立桜木中２年）
◇みどり市教育長賞＝「こまめな電話 こまめなメール 家族の密が詐欺予防」中村夢唯（なかむら・めい、みどり市立笠懸中２年）
