共学になってどう変わった? キリタカ卒業生に直撃インタ
桐生高校が男女共学校としてスタートを切って1年が経過した。今年春に卒業した高校3年生は、高1・高2時代は桐生高校、桐生女子高校としてそれぞれの校舎で学び、高3時に合流した世代だ。2つの高校が統合されて学校内の雰囲気はどう変わったのか。その内情を今春卒業した桐高生2人にインタビューした。
インタビューに協力してくれた二人
カツヤ(仮名)くん この春、関関同立の一角である大学に進学。関西での新生活に胸を膨らませている。将来は教師を目指している。伊勢崎市在住。
カイト(仮名)くん この春、MARCHの一角である大学に進学。料理系のYouTubeにはまり、最近は自分でも作るようになった。麻婆豆腐にはまり中。伊勢崎市在住。
※ 取材は2022年3月22日(火)、伊勢崎市内で。
――高3から桐女と統合されて新高校になりました。クラス構成はどう変わった?
カイト 1,2年のときは普通科4クラス、理数科2クラスって感じで、3年になって桐女が入ってきて、8クラスが普通科、2クラスが理数科って感じですかね。
――統合されたことで学校の雰囲気は変わった?
カツヤ 俺らの時は、男女混合クラスじゃなくて、今の1年生の代から男女混合のクラスになったよね。
カイト 俺らと1コ下の代(現・高2)までは男は男のクラス、女は女のクラスみたいな感じで・・・。
カツヤ だから共学って感じじゃないよね(笑)。
――じゃあ、学校行事とかはどうしてたの?
カツヤ お互い知らない感じなんで、ちょっと気まずい感じだったかな。
カイト 球技大会なんかも男は男、女は女みたいにやるんで・・・。
カツヤ 交流も少なかったっす。
カイト 文化祭の出し物なんかも、うちらは男だけでって感じだったけど、1年生は混合だったかな。
カツヤ 1年生は文化祭のクラスの出し物も男女で一緒にやってたんでうらやましいなぁって思ってました(笑)
――で、3年生は?
カツヤ 男同士って感じで(笑)。ハハハ。
――授業も別々だったの?
カイト 授業も男女別々だけど、私文(私立文系)のクラスは日本史とか人数多かったんで、女子と合同でやったのもあったかな。
――高1、高2までは男子校だったと思うけど、その時の雰囲気はどうだったの?
カツヤ 中学と比べると、ムチャ、ラフな感じでした! ありのままを出せるって言うか。先生も男子校だからぶっちゃけるけど・・・、みたいな感じで。
カイト 男だけの空間は面白い半面、ちょっとつまないなっていうのも感じたかな。
カツヤ え? 俺は楽しかったよ!
――カイト君は男子校のどういうところがつまんなかったの?
カイト やっぱ女の子がいないとこですかね。男だけのクラスは新鮮味や刺激がなかった。出会いもないし(笑)。・・・これから大学でがんばります(笑)。
カツヤ 中学では本当の自分が出せなかったというか。女の子がいることで、意識しちゃう自分がいたのは事実ですね。ありのままの自分をさらけ出せたから、(男子校の空気を)すごく楽しめた。
――共学化に期待感があった。
カイト 共学になるからって聞いて(期待感は)あったけど、高2くらいのときに、別々だって聞かされて、ちょっとがっかりしましたね。何だ別々なんじゃんみたいな。
――別々にしたのは教科書やカリキュラムの違いとかの影響もあったんかな?
カイト でも、進度とかも合わせてたみたいですよ。桐女の方に桐高が合わせてたっぽいこと、先生言ってたし。世界史なんかも桐高の先生が、本当はこっち(の教科書)を使いたいのに桐女にあわせなきゃいけないからって言ってたし。
カツヤ 数学もそんなこと言ってたかな。
カイト 多分、ほとんど(の教科が)そうだよね。1、2年段階から桐女と進度とかをあわせてたって言ってたよね。授業もだから途中で足踏みしたこともあったよね。
――共学になって部活はどうなったの?
カツヤ いざ統合となると女子が一緒に入ってきた感じ。ほかの部活の友達に聞いたら、統合して、部活にマネージャーが入ってきて、部活自体が楽しくなったっていってました。
カイト 俺は途中で部活やめちゃったからそこは分からないな。
カツヤ カイトは勉強に専念するっていってたもんな。
――学校のレベルとかは変わった感じする?
カイト 今の高1は結構優秀だって聞いてます。
カツヤ 共学になってからレベルあがったんだよね。
カイト レベルも上がったし、入試の倍率も高いし、入るのが難しくなった分、頭のいい人しか入れなくなって、期待できるんじゃないかな。これからは。いまの高2の代は分からないけど、高1の子たちはできる子が多いって学校の先生も言ってます。
――地域の勢力はどんな感じなの? 伊勢崎の子とかは多いの?
カツヤ 桐生・みどりがやっぱり多いっすよ。
カイト でも、伊勢崎も結構いるよね。あと太田。この2つもわりと勢力が大きい(笑)。
ーー今日はありがとう。キャンパスライフも楽しんでください!
(取材・構成=峯岸武司)