「桐生南高校」残ってます 国道50号の交差点名、当面存続
桐生南高校の閉校から3年。様々な名称が桐生清桜高校に置き換わる中、今もなお〝現役〟の「キリナン」として活躍しているものがある。国道50号の信号機につけられた「桐生南高校」の交差点名だ。市民が慣れ親しんだこの交差点名は今後も「桐生南高校」として、ドライバーや歩行者の安全を見守り続けることになった。
信号機に付けられた交差点の名称標識は道路管理者によって設置されている。国道であれば国土交通省、県道や市道の場合は各自治体の管轄だ。名称については管理者が案を作り、地元警察署と協議しながら決めるのが一般的だ。住民の意見を反映するため自治会に相談するケースもあるという。
道路を管理する桐生国道維持出張所所長の瓦井徹さん(50)によると「『桐生南高校』という交差点名は高校自体はなくなったが、地元の方々が慣れしたんだ名称なので、桐生警察署と協議の上、当面は残していこうということになった」という。
変更しない判断はカーナビ事情もある。ナビの情報は全ての機種がすぐに更新されるわけではないので、名称変更によって混乱を招くのを防ぐ意味合いもある。
閉校当時の同校同窓会会長でヘアクラブCAPS=相生町=のオーナー鈴木浩二さん(62)は「実は3月のホームカミングデーの時に卒業生の間であの標識なくなってしまうのか心配する声があった。残すように働きかけるように言われていたので、嬉しい」と存続の話を聞いて喜んだ。
(編集部)
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