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「まさか自分の子が被害に…」クラブ活動の指導者による強制わいせつ 女児の母、悲痛な声「再発防止へ地域でも対策を」

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「まさか自分の子が被害に…」クラブ活動の指導者による強制わいせつ 女児の母、悲痛な声「再発防止へ地域でも対策を」

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.05.08 
tags:子ども 性被害

身近に起こり得る事件として「再発防止対策を学校や地域でも考えてほしい」と訴える被害女児の母親(画像は加工しています)

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 クラブ活動の指導者から体を触られるなどのわいせつな行為を受けた、被害者女児の母親が「再発防止について考えてもらいたい」という思いから、桐生タイムス社のインタビューに応じてくれた。「まさか、自分の子どもがそんな被害にあっていたとは思わなかった。親としてどうするべきだったのか今も悩んでいる」と、複雑な心境を語った。

 

◇裏切られた思い

 その指導者はクラブ活動に熱心に取り組んでいる様子だったので信頼していた。「被害を聞いた時は頭が真っ白になりました。普段から痴漢に遭わないかとか心配していたので、まさかこんな身近に、普通に信頼していた人から被害にあっていたと思うと、本当に裏切られた思いで、怒りを覚えました」。
 警察に連絡するべきか本当に悩んだ。「でも言わないと、その人はきっとまた同じことをするだろうし、被害者がさらに増えると考え、警察に行くことを決めました」。
 警察では、子ども本人が司法面接を受けて、自分で被害の詳細を話させなくてはいけなかった。「すごく負担が大きかったと思います。通報したことが本当に正しかったかどうかすごく悩みました。でもよく頑張って話してくれたと思います」。やはり負担が大きかったようで、学校も数日間休んだ。今はだいぶ落ち着いたが、当初は怖くて外にも出られなかった。
 その指導者は、元から子どもとの距離が近いタイプだと感じていた。「それでも、変なことはしないだろう、もし何かされたら、子どもから言ってくるだろうと思っていました。でも実際、子どもから発信することはすごく難しいことだったんです」。

 

◇被害を防ぐために呼び掛けたいこと
 呼び掛けたいこと

 「こうした性犯罪をなくすためにも、刑罰を厳しくするべきだと思うし、指導者の講習会だったり、保護者にも子どもが被害に遭わないための勉強会だったりがあったらいいと思います」。
 「『知らない人に付いて行っちゃだめだよ』と教えるけど、性に関することで『身近な人にそういうことをされたら良くないことだよ』ということなどは保護者から教えづらい部分があると思います」。
 「ほかにも、例えば周りの保護者が目撃した場合でも〝じぶんごと〟として捉えて、どこかに連絡や相談ができる環境を作るなどして、ちゃんとみんなが理解して、みんなで子どもたちを見守って行かないと、こういった犯罪はなくならないと感じています」。
 被害者の母親は、再発防止の注意喚起として、こうした事件が身近にあったことを桐生みどり地域の保護者に広く知ってもらうため、「学校などで保護者への呼びかけをしてもらいたい」と訴える。

◆性被害などに関する相談先

県性暴力被害者サポートセンター・Saveぐんま(電話027-329-6125、平日午前9時~午後5時)

 

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