「英検3級以上」相当 約6割ー群馬県内の中3生、全国平均を上回る
文部科学省は9日、全国の公立小中高校を対象にした2023年度英語教育実施状況調査の結果を発表した。調査は各都道府県・市区町村教育委員会および全ての公立小学校、中学校、高等学校を対象に行われた。
英語力が中3生で「英検3級」相当以上の生徒は前年度より0.8ポイント増の50%となり、調査を開始した13年度の32.2%を大幅に上回った。半数を超えたのは調査開始以来初めて。文科省は27年度中に60%以上にする目標を掲げており、今回の結果を受けて「生徒の英語力は着実に向上している」と結論付けた。
群馬県内の中3生の状況は全国平均を上回る57.9%で、関東地方の他県と比較しても東京都に次いで高い数字となった。英検をはじめとする外部試験の受験者も全国平均の46.2%を大きく上回り、中学生の英語学習の熱の高さをうかがわせた。
(グラフは文部科学省の資料をもとに編集部で作成)
一方、県内の中学英語教員の英検準1級以上の取得割合は36%と全国平均を下回った。授業内における英語での発話の割合はほぼ全国平均並み。ただ小学校との情報交換や交流、カリキュラムなどの連携については全国平均が80%を超えているのに対し、54.8%と大幅に下回る結果となった。関東地方の他県と比べても低い数字になっており、県内の中学校における英語教育の小中連携の遅れが浮き彫りとなった。
(グラフは文部科学省の資料をもとに編集部で作成)
(編集部)