〝攻めの人生〟一緒に送ろう 桐生出身バイクレーサーの水野涼さん来校 創立記念講演で挑戦語る 桐生清桜高校
県立桐生清桜高校(今井貴子校長、生徒数708人)の創立記念式・講演会が10月31日、同校体育館で行われた.同市出身・在住のバイクレーサーで、国内二輪最高峰大会の最上位クラスで活躍する水野涼さん(27)が講演。挫折を乗り越えて挑戦し続ける自らの人生と重ね、「僕と一緒に〝攻めの人生〟を」と生徒たちに呼び掛けた。
同校は桐生南と桐生西が統合して2021年4月に開校。毎年この時期に創立記念式・講演会を行っており、今年で5回目となる。
水野さんは3歳でバイクに乗り始め、15歳から国内二輪最高峰の全日本ロードレース選手権に参戦。17歳と19歳の時に排気量の少ないクラスの年間王者に輝き、18年から最上位クラスに戦いの場を移した。
21、22年は英国に渡って英国選手権に参戦したものの結果は出ず。23年から全日本選手権の最上位クラスに復帰した。同年と24年は2年連続で年間3位に入り、さらに今季は同2位と順位を上げている。
水野さんは講演で「自分の人生は挫折ばかり」と強調。▽バイクを始めたばかりのレースは毎回ビリで周回遅れ▽全日本選手権の好成績に気を良くして世界選手権に初挑戦するも大惨敗▽新型コロナウイルス禍で英国から帰国できなくなる―など試練の連続だったと語った。
「現状でいいと思う自分と、それじゃ駄目だと思う自分が葛藤する日々。でも最終的に自分の心はごまかせない。守るより攻めるほうが生きている実感があった。待っていたらチャンスは来ない。自分からつかみに行くマインドに切り替えた」と語る。
その上で「攻撃は最大の防御。チャンスは自らつかみに行く。とにかく一歩踏み出す。この三つを伝えたい。きょうここにいる全員が主役。皆さんの攻めの人生を楽しみにしている」と生徒たちに呼び掛けた。
関連記事
編集部より 記事は配信日時点での情報です。





