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最強コンサル直伝! 中土井流 賢い塾の選び方(下)

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最強コンサル直伝! 中土井流 賢い塾の選び方(下)

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.02.28 
tags:MBA, 中土井鉄信, 入試, 公立高校, 塾選び, 春期講習, 群馬 塾, 群馬県, 高校入試

塾の先生の人柄をどう見抜くか、教えます。

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 新学期を控えたこの時期、学習塾選びをしているお母さまも少なくないはずだ。でも、チラシはみんな立派なことを書いてあるし、実際どこがいいのかしら。こんな悩みを抱えているお母さまのために、全国津々浦々の学習塾のコンサルティングを行い、教育系雑誌にも執筆している塾コンサルタントのマネジメント・ブレイン・アソシエイツ(MBA)の代表・中土井鉄信氏に「賢い塾の選び方」というテーマで原稿をお願いした。

 

MBA 中土井鉄信氏

MBA 中土井鉄信氏

 

■賢い塾選び 其の 塾の理念とカリキュラムに矛盾はないか

 次に、「塾の理念」ついてです。入塾パンフレットやホームページで「塾の理念」を確認してください。ここで見るべきは「塾の理念」と、「それを達成するための仕組み」が明確になっているか、という点です。

 たとえば「グローバル社会に通用する学力を育てます」という理念を掲げた塾があるとします。でも、そのために何をやっているのかと入塾案内やホームページを見ると、抽象的な教育論ばかりで具体的な指導やシステムが見当たらない。その場合、その塾の理念は、本当なのかどうなのか怪しいということです。

 理念の中に「グーバル社会では、自分の軸を持った意見がしっかり言えることが重要だ」とあって、その力をつけるために、小論文にも力を入れているとか、塾の卒業生との交流イベントで意見交換をする機会を設けているといった具体的な取り組みがあれば、その理念を本気でかなえようとしている塾かもしれません。

 つまり、大切なのは「塾の理念」と、それを実現させるための「カリキュラム」に、矛盾がないかどうかということです。

 

中土井流 極意・其の2 理念を具体的にしたカリキュラムになっているかを見るべし   

 

 

■賢い塾選び 其の三 塾の先生の人柄の見抜き方を教えます

 ここまでは、チラシやホームページで分かるところですが、次は、実際に入塾説明を聞きに行ってからのポイントです。

 このときに注意するべきは授業料やカリキュラムの説明が明快で論理的かどうか、そして対応してくれた先生が生徒や保護者の気持ちをきちんとくみ取ってくれるかを見ます。

 たとえば「うちの子、小学校の時は、算数が苦手だったんです」と聞いてみましょう。この質問は、暗に「特に中学校に入ったら数学をしっかり見てほしい」と言っているわけです。

 それを聞いて、「中学校になったら、算数も数学に変わるので、1年生の初めから基本をしっかりやれば挽回できますし、場合によっては小学校の単元の補習を組みます」など、親の不安をくみ取った話をしてくれれば、その先生は、しっかり対応してくれていると言えます。

 こういうやり取りを自然にできる先生は、生徒のやる気を引き出すのも上手ですし、メンタルケアもきっちりやってくれるだろうと思います。

 逆に「そうですか算数が苦手なんですね」と、ただ相槌だけを打つような先生だとちょっと心配です。ちなみに補習授業がしっかり行われている塾は安心です。それも「定期テストで何点以下」と、補習が受けられるルールが具体的に決まっていればベストです。

 ちょっと余談になりますが、対応した先生の中には、自分の塾をアピールするために他塾の悪口を言うところもありますが、そういう塾はやめたほうが無難でしょう。

 

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 次に直接確認してほしいのが、地域の学校事情です。わが子が通っている学校の校風や行事をしっかり把握している塾だったら、配慮が期待できますし、生徒とのコミュニケーションがきちんとできている証拠です。また、志望校が決まっていれば、その学校の入試情報をどのくらい持っているか、尋ねてみましょう。学校別の入試問題を長年にわたってストックしているような塾であれば、傾向と対策をきっちりやってくれるはずです。

 

 その塾の先生がしっかりしているかどうか見るポイントとして「親の要望」に対する対処があります。結論を言ってしまうと「親の要望を鵜呑みにする」塾は信用してはダメです。どんな要望にも「大丈夫です。お任せください」とか、「お母様の言う通りですね」という塾や先生は疑ってかかってください。なんでも親の言いなりになってしまう塾ほど、自分の指導に自信がないということです。

 親の要望をただ聞くだけでなく、「そこはお子さんと3人で決めましょう」とか「文章題を出来るようにするために、まずは計算で自信をつけて、それから文章題に入ります」などと提案できる塾は責任をもってお子さんを預かりますという覚悟がある塾で、信頼できると思います。

 顧客志向は大切ですが、単なる御用聞きになっている塾は、お金を出す価値がない塾です。そこが一般的なサービス業と教育サービス業の違いでもあるのです。

 

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 入塾説明を聞いたら、最後に授業を見せてもらえるか聞いてみましょう。たいていはOKしてくれると思いますが、見学できる授業が決まっている塾よりは、どのクラスの授業であっても、座席に余裕があればいつでも見学は可能という塾の方が、自分たちの教育内容に自信をもっている塾だと言えます。

 それから、教室に入ったら、壁の掲示物にも目を向けてください。掲示も生徒や保護者とのコミュニケーションです。どんな掲示なのか、しっかり見てください。

 たとえば、「宿題は忘れずに」とか「塾と部活は両立させよう」といった、生徒にやる気を喚起する掲示なのか、「授業中は静かに」「遅刻厳禁」といった禁止事項の掲示なのか、「春期講習は全員参加」といった営業的な掲示しかないのか、その辺を見てください。掲示にも人柄が表れるものです。

 

■中土井流 極意 其の3 塾の先生の人柄を見抜こう  

 □保護者やお子様の気持ちをくみ取ってくれかどうか。

 □補習指導があるかどうか。

 □地域の教育事情を把握しているかどうか。

 □単なる御用聞きになっていないか。

 □授業見学が可能かどうか。

 □どんな掲示物になっているか。 

 

 

■さいごに

 今回、3点に絞って、塾の選び方を考えてみました。数ある塾の中で、どこを選ぶのか、難しいところですが、慎重に吟味してください。お子様が学校の先生以外の大人と触れ合える大切な機会になるはずなので。

 

 MBA(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)は、教育界に元気を贈るプロのコンサルタント集団です。

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(構成 編集部=峯岸 武司)

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