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「近隣にどんな子どもがいるか見えにくく声も掛けづらい状況に?」ーキッズバレイ 桐生市民アンケート結果報告(2)

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「近隣にどんな子どもがいるか見えにくく声も掛けづらい状況に?」ーキッズバレイ 桐生市民アンケート結果報告(2)

子育て

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.12.01 
tags:NPO法人 キッズバレイ, キッズバレイ 桐生, キッズバレイ 桐生市民アンケート, 地域活動 調査, 幸福度 調査

 NPO法人キッズバレイは30日、「桐生市民アンケート」の集計結果を公表した。同アンケートは今後の地域づくりの検討材料にするために4月25日~5月31日の期間で市内に在住する18歳以上の人を対象に実施。590件の有効回答が得られた。

 性別では女性が71.4%、男性が27.6%、無回答が1%で女性からの回答が多く、年代別では10代が0.3%、20代が4.4%、30代が23.7%、40代が31.5%、50代が14.7%、60代が6.8%、70代が6.4%、80代以上が1.7%の構成(無回答0.3%)だった。

 

地域子育て世代(18歳以下の子どもがいる人)に関して

 子育て世代の就労状況については、「共働き」が81.8%と最も多く、「父親のみ就労」(7.9%)、「母親のみ就労」(6.9%)に大きく差をつけた。「その他」の回答が0.6%、「回答なし」が2.8%いた。

 夜勤の有無については、「なし」が75.2%、「子どもの世話をする人のだれかに夜勤がいる」が19.5%、「子どもの世話をする人全員に夜勤がいる」が2.2%だった。

 「家庭や学校以外に、子どもの居場所としてどんなところがあるといいか」(複数回答)の問いに対しては、「新しいことを学べたり、やりたいことにチャレンジできる」が56%と最も多く、「自分の考えや、やりたいことを受け入れてもらえる、ありのままでいられる」が42.5%、「自分の好きなように過ごし方を選べる」が34%、「お金がかからない」が27.4%と続いた。

 居場所のイメージとしては、選択権が子供に与えられていて、比較的過ごし方の自由度がありお金がかからない場所に保護者の需要があるといえそうだ。時間的には「夜の時間に行ける」が2.8%と少なく、「土日に行ける」も16.4%と比較的少なかったことから、親がいる時間は「家族と過ごしたい」という思いも垣間見えた(グラフ1)

【グラフ1】

 

地域の子どもたちとの関わりについて

 「『こども基本法』や『こどもまんなか社会』について知っているか」の問いに対しては、「知っている」と答えた人は29.3%にとどまり、68.5%の人が「知らない」と回答した。

 「地域の子どもや若者の成長を温かく見守りたいか」の問いに対しては、全体で88.6%が「そう思う」と回答したものの、子育て世代とそうでない世代で分析すると、子育て世代でない人は「どちらとも言えない」が11.4%と子育て世代に比べ高い割合を示した(グラフ2)。

【グラフ2】

 「地域の子どもや若者に対して自分にできる範囲のことは協力したいか」の問いでも同様の傾向が見られた(グラフ3)。

【グラフ3】

 ただ「困難を抱える子どもや若者を地域で支えてあげたいと思うか」の問いに対しては「そう思う」の割合が子育て世代でない人の方が0.8㌽であるが上回り、「どちらともいえない」の割合も子育て世代に比べ少なくなった(グラフ4)。

【グラフ4】

 「地域の子どもや若者を見かけない、どんな子どもがいるか分からない」の問いに対しては44.6%の人が「そう思う」と回答し(グラフ5)、「地域の子どもや若者に気軽に声をかけづらい」の問いに対して、45.1%の人が「そう思う」と答えた(グラフ6)。

【グラフ5】

【グラフ6】

 近隣にどんな子どもが住んでいるのか見えにくく、また見かけても声がかけにくい状況になっていることがうかがえた。地域におけるコミュニティやつながりが以前より希薄になっている可能性があり、今後の地域づくりの課題といえるのかもしれない。

(編集部)

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