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【群馬・桐生】桐高で課題解決型授業 低速電動バスの利点とは? 乗車体験も

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【群馬・桐生】桐高で課題解決型授業 低速電動バスの利点とは? 乗車体験も

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2023.05.24 
tags:スーパーサイエンスハイスクール, 低速電動バス, 桐生高校, 課題解決

MAYUに乗車し校内を巡る生徒ら(桐高で)

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 桐生市で運用されている低速電動バス「MAYU(マユ)」の特徴と使い方を学ぶ授業「地域力による脱温暖化と未来の街~桐生の構築」がこのほど、県立桐生高等学校(高橋浩昭校長)の地学実験室と駐車場で行われた。車体メーカーであるシンクトゥギャザー(同市相生町五丁目)の宗村正弘社長と、運用主体である桐生再生(同市東久方町二丁目)の登丸貴之さんの2人が講師を務めた。

 

 スーパーサイエンスハイスクール指定校の桐高は課題解決型の授業「探究」を設けており、今回もその一環。2年生13人の探究グループは、環境問題や地域課題の観点から桐生生まれのグリーンスローモビリティー「MAYU」に注目し、群馬大学の協力を得て研究を続けている。

 

 2012年に運行を開始したMAYUは「eCOMモビリティ」の一車種。「eは電気、COMはコミュニティーやコミュニケーションを意味する」と宗村さん。ゆっくりとしたスピードを生かすことで、環境保全や観光振興、高齢化社会の地域課題の解決につながるとし、「コンパクトにすることに付加価値がある」と語った。

 

 また、登丸さんは、同市梅田町での活用方法を例に挙げ、「高齢化が進んでいる地域での公共交通として、役割が期待される」と話した。講義後は実際にMAYUに生徒が乗車し、乗り心地を体験した。

 

 桐高2年の武田みなみさん、田島ももさん、久保田心優さん、里田佳菜さんは「思っていたよりも速くてびっくりした。バスの中は風も気持ち良く、席が向かい合っているのでコミュニケーションが自然に取れる」と、気付きを共有しながら話していた。

 

 今後、授業を通じてMAYUの活用方法をまとめ、来年1月に最終発表する。MAYUを活用し、小学校で授業を展開する予定もあるという。

 

 

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