生徒とともに創り上げた学校の顔ーみらい共創中学校 校章と校歌が完成
昨年4月に開校した県立みらい共創中学校(伊勢崎市今泉町、飯嶌幸校長)が、校章と校歌を発表した。生徒とともに作成されたこれらのシンボルは、学校の理念や未来への思いを込めたものとなっている。
■未来と未知、校章に込めた想い
校章の作成は、美術や総合の授業を通じて生徒とイメージを共有し、その発想をもとにデザイナーが形にするという流れで進められた。デザインを手がけたのは群馬県桐生市出身のデザイナー・澁澤麗氏(SANZUI DESIGN代表)。
校章デザインは、「みらい(未来)」の「み」と「来」を組み合わせたシンボルマークで、反転した「み」は未知や過去を表し、それが交差する中心が、学びの場としての同校を象徴している。これまでとこれからの人生をつなぐ場としての同校の役割が込められたデザインとなっている。
色は「夜間中学は夜のイメージがあるので、明るく輝く色にしたい」という生徒の意見から、黄色が採用されたという。
■歌詞に込めた思い
校歌の作成も、音楽や総合の授業で生徒とイメージを共有し、その言葉や曲調をもとに同校の福島誠一教諭(音楽)が作詞・作曲を担当。編曲は群馬県館林市出身の渡邉響子さんが手掛けた。
歌詞には「風に乗り 夢を追いかけ」「知恵と勇気を 重ね合い」など、未来へ向かって歩む生徒たちの姿が描かれ、「赤城のすそ野 広がる大地」と地元の風景が織り込まれている。校歌は「親しみやすく、歌いやすい」ことをコンセプトとした。
校歌
1
風に乗り 夢を追いかけ
知恵と勇気を 重ね合い
共に創ろう 絆感じて
歩き出す 新たな旅へ
2
赤城のすそ野 広がる大地
皆で励まし 助け合い
愛と希望を 胸に秘め
明日を描く みらい共創中学校
同校は、多文化共生や共創の理念を大切にしながら、新たな歴史を築く県立の夜間中学校として昨年春に開校した。3月7日に行われる1期生の卒業式で新しい校歌が披露される。
(編集部)
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