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寸劇やニュース番組の演出などプレゼンにも工夫ー高経附独自の探究プログラムの成果発表会 

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寸劇やニュース番組の演出などプレゼンにも工夫ー高経附独自の探究プログラムの成果発表会 

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.03.14 
tags:ストック・リーグ, 矢野修一 高経大, 高崎経済大学附属高校, 高崎経済大学附属高校 TSUBASAプロジェクト

 地域に貢献できる人材の育成を目指して、高崎経済大学附属高校が行っている独自の探究プログラム「TSUBASAプロジェクト」の成果発表会が14日、群馬音楽センターで行われた。会場には在校生に加え、4月から入学を控えた中学生と保護者もあわせて約100人が見学に訪れた。

 同プロジェクトは各学年の希望者で構成される文系、理系それぞれの「オナープログラム」と「総合的な探究の時間」、「国際理解教育」の4つが柱となっている。


 発表会の司会・進行は同校放送部の生徒が務め、さながらニュース番組のような演出で始まった。各プログラムが1年かけて取り組んだ学習内容をプレゼン形式で発表する流れ。
 2年生の文系オナープログラムでは高経大の阿部圭司ゼミとコラボし、日本経済新聞社主催の仮想株式投資コンテスト「ストック・リーグ」に参加した取り組みを発表した。同コンテストはバーチャル株式投資システム上で500万円の仮想株式投資資金が与えられ、そのレポート内容を競うというもの。
 発表会では、経済的な利益を追求しがちな企業活動の中で環境負荷を減らす取り組みに熱心な企業への投資を決めたチームとアレルギーに対応した食品の提供に積極的な企業への投資を決めたチームが、投資までのプロセスをプレゼンした。
 投資先の選定には3段階のスクリーニングを行い、投資する企業をしぼり込んだ。ROE(自己資本利益率)や売上高営業利益率などの収益性指標や流動比率、当座比率などの安全性指標なども投資の判断材料に盛り込み、投資先を決めたという。
 発表会に招かれ、東京から来たという企業関係者は「(高校生なのに)専門的な数字を用いたり、投資を通じた社会課題の解決という視点もあり、驚いた。自分が高校生の時にはこういう授業はなかった」と感想を語った。

 理系オナープログラムの発表では天文台実習、風力発電実習の報告や「紙飛行機をより遠くに飛ばすには」というテーマの研究発表などが行われた。風の強い群馬県で風力発電は有効かという発表では、校舎屋上での継続的な風力測定を根拠に、県内での風力発電の実用化は難しいという結論を導き出した。
 発表会では総合的な探究の時間での取り組みや国際理解教育で取り組んだ海外研修や海外の高校生の交流についても報告された。
 生徒主体の発表会ということもあり、ありきたりなプレゼンではなく、コント風の寸劇などの演出が散りばめられており、時折、会場からは笑いが起こる場面も。指導コーディネーターを務める高崎経済大経済学部の矢野修一教授による講評で締めくくられた。

 

(編集部)

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