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目指すは“日本一の集団” 桐一高サッカー部中村新監督に聞く

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目指すは“日本一の集団” 桐一高サッカー部中村新監督に聞く

スポーツ

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.02.10 
tags:サッカー部, プレミアリーグ, 中村裕幸監督, 桐生第一高校

日本一の集団にするには「まず人間としてどうあるべきか」を問う中村監督

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 高校生世代のサッカートップリーグ、高円宮杯U―18プレミアリーグ(4月2、3日開幕予定)に今季初参戦する桐生第一高校サッカー部。1月に就任したばかりの中村裕幸監督(40)=みどり市笠懸町=は〝日本一の集団〟を目標に掲げ、そのために必要な「規律・謙虚・競争」をテーマに、選手育成に取り組み始めた。「まず選手である前に人間としてどうあるべきか」を問う中村イズムは、小林勉総監督、前任の田野豪一監督の下でコーチとして培った18年間の経験に裏打ちされる。自ら立てた方針に一切の迷いはない。県高校サッカー界で前橋育英と2強の一角を担う桐一の覚悟を新監督に聞いた。

 

■「選手である前に人間として」 4月開幕予定のプレミア初参戦
 ―監督就任、プレミアリーグ昇格、おめでとうございます。プリンスリーグでの戦いを振り返って。

 中村 4年間のリーグ成績が7位、9位、6位、今回の3位。厳しいリーグでした。勝ち点を取るのに死に物狂い。前橋育英ともうちょっとで勝てるというゲームができたのもプリンスリーグというカテゴリーにいたおかげです。


 ―確かに激闘でしたね。
 中村 直近の3年間、トップチームの指導をしてきましたが、今の3年生世代は「いけるな」という予感がありました。前年の選手権の県予選決勝で敗退して、プレミアリーグ昇格の懸かる連戦ではマインドをうまく合わせたとはいえ、彼らも高校生。どうなるかという気持ちがあったが、3年生のまとまりがものすごかった。指導者として選手には感謝しかない。これから続く後輩たちには目指すべき集団、いい模範となりました。

 

 ―サッカーとの出合いは。
 中村 父がサッカー指導者だったので、物心付いた時にはサッカーをしていました。茨城県出身ですが、小学生時代は埼玉県の北浦和SSS、小6の時に選抜のFC浦和に入りました。


 ―桐一サッカー部に入ったきっかけは。
 中村 流通経済大学を卒業後、同大で3年間サッカー部のコーチをしていて。契約期間が終わるころ、(桐一サッカー部の)小林総監督からコーチにとオファーを頂きました。着任当時は3年生が10人しかおらず、部員が30~40人(現在は109人)。インターハイ2回目の出場のころであり、所帯が大きくなり始めたころ。私は(トップチームに次ぐ)Bチームの指導を担当しました。彼らに力をかけてあげたいと思った。


 ―目指す「桐一サッカー」は。
 中村 攻撃か守備かといえば、攻撃に比重を置いています。ボールを動かすには何が必要か問い詰めれば〝技術〟となる。技術にたけた子を試合には出します。うまい選手を止めていれば、守備もうまくなる。究極的には攻守兼ね備えた選手が理想。失点すれば、攻守のバランスが悪いということ。

 

■目の前の1試合を死に物狂いで
 ―桐一を強豪に育てた小林総監督、田野監督(前任)から学んだことは。
 中村 小林さんからは勝負へのこだわりの姿勢、田野さんからはマネジメントの大切さを教わりました。小林さんは勝ちへのこだわりが強かった。田野さんはサッカー部以外のことも含めて全体を見ながらバランスを心掛けた。両方のいいところを取り入れ、指導していけるようになれたらと思っています。


 ―選手に最も伝えたいことは。
 中村 桐一サッカー部はいい形で歴史を積み重ねていると思う。プレミアリーグに昇格し、さらに継続して戦い続ければ、財産となるし、これから代々つないでいくものとなる。選手たちには自分のためだけのプレーでなく、歴代の思いを残した先輩たち、また家族のためにも頑張ってほしいと思う。決して選手自身のためだけのプレーにならないようには指導したい。


 ―伝統をつくる自覚とも言えますね。
 中村 選手である前に一個の人間。桐一の掲げる「一つのチーム」という大テーマを目指すには「日本一の集団になろうよ」と話している。そして人間が生活する上で、あいさつをし、ごみを拾う。まずそういう人間であってほしい。強制されてではなく、自発的に。そういう人間で構成されるのが日本一の集団です。だから規律の大切さを指導している。そして競争もするが、謙虚さも併せ持つこと。これが(理想の)人間へ近づく道だと。周りから応援される人間はそうあるべきだと考えます。


 ―プレミアリーグには全国高校選手権で優勝した青森山田や、J1クラブの下部組織など強豪12チームが参戦する。抱負を。
 中村 優勝を狙いたいところですが、地に足を着け、歴史をつくっていきたいという思い。プレミアリーグは毎回全国大会の試合が続くようなもの。最低でも勝ち点28を取って残留できれば。プリンスリーグ3位の世代は、歴代のチームと比べても1、2番の強さですが、それを超えないと戦っていけないのがプレミアリーグ。1、2年生にはその力がまだ備わっていない。目の前の1試合ずつを死に物狂いで戦わせていきたい。

 

プレミアリーグEAST 参戦12チーム

 青森山田高校、JFAアカデミー福島、桐生第一高校、前橋育英高校、川崎フロンターレU―18、大宮アルディージャユース、市立船橋高校、柏レイソルU―18、流経大柏、FC東京U―18、横浜F・マリノスユース、横浜FCユース


 ―プレミアで勝つには。
 中村 守勢が長くなると、攻撃の時間が少なくなる。ボールを取られてしまうからだ。相手のプレスをかわし、耐え、いかに攻撃時間を長くするか。もっと練度を上げ、ジャッジ(判断力)と勇気を高め、それを試合に生かせるようにしたい。とはいえ、勝ち点を取るためだけのサッカーをさせたくはない。リーグの格に合ったプレーのできるチームにしたい。

 

ピッチサイドから戦況を見るコーチ時代の中村さん(2018年11月の全国高校サッカー選手権群馬県大会決勝・桐一―前橋育英)

【プロフィル】
 1981年11月7日、茨城県境町生まれ。県立境高校2年時にインターハイ出場。ボランチを守り、3年時に主将を務めた。流通経済大学3年時にセンターバックとして総理大臣杯ベスト8。4年時に同杯、大学選手権、インカレでベスト4入り。関東2部リーグで優勝(ベストイレブン表彰)、関東1部に昇格。大学卒業後、同大コーチとして3年勤め、2006年8月、桐一に教員(現代社会担当)として就職。同時にサッカー部コーチに。この1月に監督に就任。2児の父親。趣味は読書。特に戦国時代を舞台にした歴史小説を好む。城郭ファンでもあり、一番のお気に入りは「3、4回訪れた」という松本城(長野県松本市)。

 

 

 

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