県内外から貴重なラジコン30機集合太田・尾島で飛行会【映像あり】
航空技術への関心を深めてもらおうと25日、無線操縦(RC)飛行機愛好家団体「富嶽を飛ばそう会」(大塩 孝 会長)は太田市二ツ小屋町の尾島RCスカイポートで「親子で楽しむRC中島飛行機スケール飛行会」を開いた。
ジェット機や複葉機など、歴史的な名機がダイナミックに大空を舞い、利根川河川敷に集まった観客600人が歓声を上げた。
今回の参加機体は、戦時中に活躍したゼロ戦や飛燕、疾風、連山など忠実に再現されたラジコン飛行機 計30機。ベテラン愛好家たちは曇り空の中、本物さながらの音を響かせながら巧みな操縦技術を披露した。
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イベントの目玉は、90年前に日本人女性で初めて海外飛行を成功させた、埼玉県上里町出身の西崎 キク(1912~1979)の搭乗機と同型の「サルムソン2A2型複葉機」(通称:白菊号)。会場は西崎 キクが飛行士を目指すきっかけとなった、ゆかりの地・旧尾島飛行場の近く。白菊号は女性パイロットが操縦するような優雅な飛行を続け、観客に向けて翼を左右に振って挨拶した。
主催した同会からは中島飛行機で設計された幻の飛行機「富嶽」の旅客機型と爆撃機型の2機が出場した。いずれも全幅が4m、重量約19kgと超大型ラジコンながら、低空飛行や急旋回、宙返りで会場上空を彩った。
同会の大塩 孝 会長(75)は「心配された天候も回復し、無事に飛行することができた。この地が女性パイロットのパイオニアを育んだ、飛行機の町であったことをアピールしていきたい」と話した。
観覧した太田市西中の池澤 佳那さん(12)は「間近にラジコン飛行機を見ることができ、迫力を感じた。また、模型の部品が細かくびっくりした」と驚いていた。
会場
(編集部)
この記事は光ケーブルテレビ放送部から情報提供を受けています。
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