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【学科研究】高専ってどんな学校?◆群馬高専を事例に

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【学科研究】高専ってどんな学校?◆群馬高専を事例に

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.06.10 
tags:学科研究シリーズ, 群馬高専, 群馬高専 専攻科, 群馬高専 進路

 高校にはさまざまな学科が存在します。「学科研究シリーズ」はタブロイド判「みんなの学校新聞」(24年7月上旬発行予定)と連動して、さまざまな学びのスタイルを解説していきます。今回は高校とは別の形態である高等専門学校(高専)について、群馬工業高等専門学校(群馬高専)の高山雄介先生にお話を伺いました。

 

群馬高専のアドミッションポリシー

本校では、本校の教育理念及び学習・教育目標、さらには、学科の教育目的を踏まえ、総合的な基礎学力を十分に有する、次のような人の入学を求めている。
〇科学技術者になりたいという志をもっている人
〇人類の繁栄と地球環境を守るための科学技術に関心のある人
〇国際的な場で活躍したいという希望をもっている人
〇工業技術に興味があり、自ら進んで学習する意欲のある人
〇数学や理科などの自然科学系科目が得意で興味のある人

 高専は5年制というのが高校との大きな違いです。実験・実習などの実践型学習を重視しています。科学技術の基礎知識や理論に関する学習と体験との相乗的な教育を行っています。一貫して工学を学べ、高い専門知識と技術を身につけることができます。そういう意味では数学や理科が好きな人、実験やものづくりの好きな人が向いています。


 群馬高専には5学科あり、各学科の定員は40人です。わかりやすく学ぶ内容を記すと、

①機械工学科・・・自動車・航空機・ロボットなどのしくみを学ぶ学科

 

②電子メディア工学科・・・情報通信やエネルギー、半導体などのエレクトロニクス関連を学ぶ学科 

 

③電子情報工学科・・・AIなどのコンピューター技術を学ぶ学科 

 

④物質工学科・・・化学や生物・バイオテクノロジーを学ぶ学科

 

⑤環境都市工学科・・・まちづくりと環境について学ぶ学科

(YouTube動画は群馬高専公式ホームページよりリンク)

 それぞれの学科では高専3年次で大学1、2年相当の専門科目を学ぶため1、2年のうちに数学・物理などの基礎科目は前倒しで行います。低学年から高学年になるにつれ、専門科目の割合が高くなっていくイメージです。

 高専は比較的自由な校風です。条件はありますが、2年生から125cc以下のバイクの通学、5年生以上は車の通学も認められています。
5年で卒業した段階で短大卒と同じ扱いで準学士という学位がもらえます。卒業後の進路は高専の専攻科(2年)に進むか、就職するか、大学3年に編入するか、3つの選択肢があります。専攻科を修了すると大卒相当の学位(学士)が取得できます。本校は全国の他の高専に比べ、進学者の割合が多いのが特色です。大学進学後も、高専卒業者は実習を重ねてきているので、一般の高校から大学に入学してきた学生に比べて、「手が動く」と評価されています。
 ただ、高専に入学したからと言って、工学系に進路が狭められるわけではなく、文系の大学に進学する学生もいるし、金融機関など文系の職業につく人もいます。

 就職は県庁などの公務員やAmazon、三菱電機、JR東日本、東京電力、ソフトバンク、太陽誘電などの大手企業が多い。

 

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