創造力で楽しませます 6日から桐高「紫鈴祭」 火文字に代わる伝統模索 一般公開は7日
県立桐生高校(新井高広校長)の文化祭「紫鈴祭(しりんさい)」が6、7の両日、同校で行われる。7日の一般公開では、参加体験型アトラクションが盛りだくさんのクラス企画やステージ発表などを用意。実行委員は「来てみなければ分からない。創造力で必ず楽しませてみせます」と来場を呼び掛ける。後夜祭では名物「火文字」に代わりモザイクアートに挑戦。新たな伝統を模索する。
旧桐生高と旧桐生女子高の統合で2021年に開校した同校。紫鈴祭は旧桐高の「山紫祭」と旧桐女の「すずかけ祭」が融合して隔年で行われ、今年で3回目の開催となる。
今回のテーマは輝く個性を束ねた流星が底力を発揮する造語「流星光底」。委員長の竹澤悠仁さん(3年)や副委員長の木本笑愛さん((3年)・森陽菜さん(2年)ら実行委員9人と生徒会役員8人を中心に準備を進めてきた。
6日午前に体育館で「前夜祭」(非公開)を行い、同日午後は桐高生限定開催。同日午後3時から生徒有志による恒例の仮装行列が同校を出発し、新川公園を抜けて本町通りや末広町通りなどの中心商店街を練り歩く。
7日の一般公開は、テーマパークをイメージした洋風お化け屋敷など、趣向を凝らした参加体験型アトラクションが並ぶ24のクラス企画をはじめ、部活動の教室展示、体育館でのステージ発表、飲食販売などが行われる。
実行委員らは「来てみなければ分からない魅力がある」(木本副委員長)、「小さい子からお年寄りまで幅広い年代の人が楽しめる出し物を用意した」(森副委員長)、「自分たちの創造力で必ず楽しませてみせます」(竹澤委員長)と意気込んでいる。
7日の一般公開終了後に生徒だけで行う後夜祭(非公開)では今回、旧桐高時代から続く「火文字」を安全上の理由などから行わない。24の各クラスがそれぞれ描いた絵を組み合わせ、数㍍四方の一つの巨大作品を完成させるモザイクアートに初挑戦する。
竹澤委員長は「伝統の火文字ができない寂しさはあるし、代わりに何をしていいか分からずに戸惑った」と振り返りつつ、「みんなの気持ちが一つになることをしたい。新たな伝統を作り上げていきたい」と語った。
7日の一般公開は午前9時から午後4時まで。
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