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「やればできる」を実感する夏に——モチベーションの育て方と塾の活用法を聞く

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「やればできる」を実感する夏に——モチベーションの育て方と塾の活用法を聞く

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.06.14 
tags:ステップゼミナール, ステップゼミナール 桐生, 夏休み 勉強法, 高校受験

 受験生にとって、夏休みは学力を飛躍させる絶好のチャンスです。とはいえ、「何から始めればいいか分からない」「勉強のやる気が出ない」と悩む中学生も多いはず。そんな彼らに向けて、桐生市に展開する学習塾・ステップゼミナールの髙澤博代表に、夏休みの学習のポイントやモチベーションの高め方、そして塾の役割についてお話を伺いました。

 

――勉強に対して「やる気が出ません」という声をよく聞きます。率直にどうすればやる気が起きるのでしょうか?

髙澤「定期テストなど、目先の小さな目標を設定して、それを確実にクリアしていくことがモチベーションにつながると思います。目標を持つというのは、勉強に限らず、さまざまな分野でとても大切なことですね」

 

――目標があっても、なかなか行動に移せない子もいます。勉強に取りかかる“スイッチ”の入れ方にコツはありますか?

髙澤「やっぱり“できた!”という成功体験を作れるかどうかですね。『自分にもできるんだ』という実感を一度でも味わえたら、勉強への向き合い方が変わってくると思います」

 

――ただ、その最初の成功体験にたどり着く前に、挫折してしまう子もいるのでは?

髙澤「もちろん、自分でスイッチを入れられない子もいます。そういう場合は、外から“仕掛け”を作ってあげることが必要です。自律できることは理想ですが、最初からそれができる子ばかりではありませんから」

 

――「仕掛け」とは、例えばどのようなものですか?

髙澤「歯磨きを自分から進んで始める子はいませんよね。親が習慣化を促すから身につくんです。勉強も同じで、賛否はあるかもしれませんが、目標を達成したらちょっとしたご褒美を用意するとか、そうした工夫があってもいいと思います。塾のような学習環境を活用するのも一つの方法です」

【写真】ステップゼミナール代表 髙澤 博先生

――塾では、どのようなサポートが受けられるのでしょう?

髙澤「塾では、授業の中で『今日はすごくよくできていたね』と声をかけたり、励ましたりします。そうした働きかけが勉強への自信につながり、『自分にもできる』という実感を得られます。こうした積み重ねの中で、自分自身の目標の“背中”が見えてきて、良い循環が生まれます」

 

――他に、塾に通うメリットはありますか?

髙澤「長年指導してきて感じるのは、圧倒的に多くの子が“正しい勉強のやり方”を知らないということです。ただ机に向かって教科書やワークを開き、問題を解くだけでは、なかなか身につかないんです。やりっぱなしになってしまうケースも多い。そういう子たちに、正しい学び方を示していくのが塾の役割だと思います。実際、それで成績が大きく伸びた生徒もたくさんいます」

 

――最近は、家だとなかなか集中できないという話もよく聞きます。

髙澤「そうですね。スマホなどの誘惑が家にはあふれていて、自制できない子も増えています。塾はそうした誘惑から離れて、集中して勉強できる空間です。周りのライバルたちと一緒に学ぶことも刺激になりますし、“タイパ”(タイムパフォーマンス)も良い。勉強のペースメーカーとしても機能します」

 

――塾にはカリキュラムもありますし、自分一人では管理しにくい学習計画も立てやすいですよね。

髙澤「そうですね。『いつ』『どのくらい』『どんなことを』やればいいかは、特に中学生にとっては見通しにくい部分です。塾のカリキュラムがあることで、効率的かつ計画的に学習を進められます」

 

――勉強していく上で、特に重要な力は何だと思いますか?

髙澤「最近よく“思考力”という言葉を耳にしますが、その前提として“知識の定着”が必要です。そして、それを実現するには“反復”が欠かせません。教わった直後は分かった気になりますが、それはあくまで“感じ”であって、実際は身についていないことが多いんです」

 

――反復がカギなんですね。

髙澤「はい。繰り返しをどれだけ自分の勉強に組み込めるかで、学力の伸びは大きく変わります」

 

――受験生にとって、夏休みはやはり重要ですか?

髙澤「部活も一段落して、目標校もある程度定まってくる時期ですし、学校もないので時間的にも余裕があります。夏休みは、中学1年生からの広い範囲をしっかり定着させる大きなチャンスです。この時期をうまく使えた子は、夏以降にグンと伸びていきます」

 

――では、その夏休みに、1日どれくらい勉強するのが理想ですか?

髙澤「まとまった時間が取れるので、6時間以上は勉強に充ててほしいですね。もちろん、“質”も大事ですが」

 

――最後に、夏期講習を検討している生徒に向けて、塾選びのアドバイスをお願いします。

髙澤「保護者の方から見ると、どの塾も似て見えるかもしれませんが、実際は特色がさまざまです。個別か集団かといった指導形態の違いもあれば、扱うカリキュラムも異なります。お子さんに合った塾を見つけるには、まず無料体験などを活用してみるのが良いと思います。塾に通ったことで志望校に合格できたという声や、塾での努力がその後のキャリアにつながったという話も、卒業生からよく聞きます。学びの場として、塾はとても有効な選択肢だと思います」

 

(聞き手=峯岸武司)

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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