【健大薬学生新聞_Vol1】身近な薬剤師特集 「学校薬剤師」って知ってる?
みなさんは「学校薬剤師(がっこうやくざいし)」という仕事を知っていますか?
普段、薬局や病院でお薬を渡してくれる薬剤師さんが、実は私たちの学校生活も支えてくれているのです。 今回、地域の学校薬剤師を務めてくださっている森田緋花瑠先生(健大2015年3月卒)にお話を伺うことができました。
先生は、地域の子どもたちの健康と学習環境を支える「学校薬剤師」の役割について、次のように語ってくれました。 「基本的には学校の衛生だったり、健康の増進だったりとかを担う役割で、毎日食べる給食の衛生環境に問題がないかどうかや、教室の光の度合い、二酸化炭素濃度など、学ぶ環境が問題ないかチェックしています」
具体的には、夏のプールの検査や、給食室の衛生検査、そして教室のカーペットのダニの量を確認することまであるそうです。 これらは、私たちが毎日学校で安全に、そして健康に勉強するために欠かせない活動です。
森田先生は私たちに向け、「学校薬剤師の仕事を通して、健康や環境に目を向け、将来の選択肢を広げてほしいと思っています」というメッセージを下さいました。
普段の授業中にはなかなか気づくことができませんが、私たちの健康は、森田先生のような環境衛生のプロフェッショナルの技術と思いによって、見えないところからしっかりと守られているのです。

【写真】薬学部生の取材の様子 右奥が学校薬剤師の森田先生
「見えない空気」を測る!

薬学部ではガラスの検知管で二酸化炭素を測定する実習も行います
学校薬剤師さんの大切な仕事の一つが、私たちが学ぶ教室の空気の質を守ることです。 専用のデジタル機器を使い教室内で「二酸化炭素濃度(CO2)」を測定します。
なぜ二酸化炭素濃度を測るのでしょうか? 多くの人が集まる教室で換気が不十分だと、二酸化炭素濃度が上がり、頭がぼーっとしたり、眠くなったりして、授業に集中できなくなってしまうからです。
先生は適切な換気ができているかをこの検査で確認し、「学ぶ環境が問題ないか」チェックしています。
教えて!薬剤師さん(Q&Aコーナー)
ーーお仕事をしていて大変なことは?
ほとんどの人が薬局などの本業を持っていて、その合間に活動しているので、やっぱり仕事のスケジュール調整が大変ですね。
ーーお仕事のやりがいは何ですか?
地域に貢献している実感があることですね。また、地域の薬剤師同士の横のつながりができるのも魅力です。
ーー学校薬剤師の組織図を教えてください。
各市に薬剤師会(例えば高崎市薬剤師会など)があり、その薬剤師会の下に学校薬剤師があるっていう感じですね。
記者の感想
普段あまり知られることのない学校薬剤師さんの活動ですが、私たちの身近なところでとても大切な役割を果たしていることが分かりました。 このように、目に見えない空気のチェック一つで、学習効果を高めているのです。 このほかにも、黒板を見るのに十分な「光の度合い」の測定や、給食室の衛生検査など、多岐にわたる項目で学校の安全を支えてくれています。 当たり前にあるきれいな空気や水は、こうした活動のおかげだったのですね。 取材を受けてくださった森田先生、ありがとうございました!
記者:薬学イベントサークル代表 薬学部 4年 神沢 陸斗
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