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倍率ウォッチャー 第1回調査編

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倍率ウォッチャー 第1回調査編

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2015.11.04 

どうなる倍率?

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 10月1日調査の公立の志願状況(●第1回調査を見る)が、県教委から発表された。いわゆる偏差値だけでなく、倍率の動向が、来年度の入試に大きな影響を与える。

 みんなの学校新聞編集局では、何人かの塾の先生に今年の動向の分析を依頼した。

 

□前橋・高崎エリア  前橋市内大手塾・教室長 Y・K先生

 「前高・前女・高高・高女」の県央部進学校はほぼ例年並みの倍率になっている。その後も大きく変わる事なく推移するのが例年の傾向なので、概ね最後まで同程度の倍率が予想される。ただ、前高の倍率が若干低くなっているので、ここだけは今後の動向に注目である。翻って特徴的なのは、前南・前東・高北・高東等の中堅校も比較的倍率が高い状態となっていること。特に高経附の倍率は2倍を超えてかなり高倍率になっている。逆に渋川・富岡方面の普通科高校は1倍を割るところもあり、この地域の生徒が地元ではなく、県央部の中堅校へとシフトしていることも想像できる。いずれにしても、今回の倍率がその後大幅に変動することは考えにくいので、自分が志望する学校の倍率を正しく把握して受験勉強のプランを立てていく事がもっとも大切なことだ。

 

□太田・館林エリア  館林市内の塾長 N・K先生

 太田・館林エリアは、例年並みといったところだろうか。太田・太田女子・太田東が昨年の低倍率の反動か、高めに出ている。特に太田東の1.57倍は高い数字。ただ第1回の調査結果なので、この数字を見て、今後下がっていく可能性がある。館林・館林女子が定員割れを起こしているが、ここ数年、この傾向は変わらない。このまま行けば、将来的には館林高校と館林女子の統合という話も持ち上がるかもしれない。ただ別の地域の例で見ても、男子校と女子校の統合は難しい。ある学校関係者の話だが、「太高・太女・太田東が定員を減らすのが先ではないか」という意見もある。あくまでこれは個人的な見解であるが、そうなれば、館林・館林女子の受験者増が見込めるのではないか。

 

□桐生・伊勢崎エリア 伊勢崎市内の塾長 T・M先生

 桐生高校が伊勢崎地区の地元トップ高のような状態になっている。桐高の1.24倍はほぼ例年通りだが、人口減の続く桐生地区で、比較的高倍率を維持できているのは、桐生駅からのアクセスの良さで、伊勢崎からの流入が相当あるため。国公立への大学進学が期待できて偏差値60台の学校は伊勢崎市内には存在しない。前高だと高すぎるし、太高だと少し遠い。まさに桐生高校はその受け皿になっている。理数科はGSC(群馬進学センター)の模擬テストの基準偏差値が今年は太田高校を上回った。

 対照的に桐女は1.02倍とわりと低めの数字。昨年から英語科と普通科でくくり募集になったが、やはり立地的な部分で分が悪いのだろう。

 伊勢崎では、伊勢崎高校が1.09倍。これは昨年より若干低い数字。ただ、伊高の場合は直前期の変動があるので、この数字は今後変わっていく可能性がある。清明は1.53倍と高め。こちらは下がっていく可能性がある。興陽高校は以前ほどではないが、相変わらず1.44倍と高め。

 いずれにしても、1回目の調査はあくまで参考程度で、今後学校の三者面談や私立高校の入試結果でまだ変動する。その意味で、この時期は倍率を気にせず、合格できる地力をつけることが先決だ。

(編集部)

●第1回調査を見る

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