樹徳高、科学の甲子園、全国大会へ 県高校生科学コンテストで優勝
科学好きな生徒が集い、決められたテーマで競い合う群馬県高校生科学コンテストが7日、群馬県総合教育センター(伊勢崎市)で開催された。同大会は科学技術振興機構が主催する「科学の甲子園(全国大会)」の群馬県予選の位置づけで、県内の高校、中等教育学校計14校110名の生徒が参加した。樹徳高校(中高一貫校含む)チームが見事総合優勝し、全国大会出場の切符を手に入れた。
本大会は科学的な知識、技能を積極的に活用できる能力を養うことができ、教科横断的なSTEAM教育の推進も期待されると県教委高校教育課では説明している。
すでに筆記競技は11月9日に行われ、7日は実技競技を実施した。各チーム(6~8人)が事前に与えられた課題にもとづいて、指定された道具のみで制限時間50分で造形物を制作。その後、造形物を使って競い合った。「他県の競技もあるので、競技の詳細は明かせないが、造形物で2回チャレンジし得点を出すルール」と大会関係者。
【写真】実技競技に取り組む生徒たち(県総合教育センターで、7日)
桐生高の物理部と化学部の合同チームの代表として参加した中野皓太さん(理数科2年)は「チーム一丸となって取り組めたのは良かった。(自分は)来年は3年生で参加できないので残念」と悔しさをにじませた。
優勝した樹徳高チーム代表の小林玲那さん(2年)は優勝したことに驚きつつも、「実技はみんなでデータを取って力を入れてきた。筆記が課題なので、それを克服して全国でも良い結果を残したい」と全国大会への意気込みを語った。
同校のチームは来年3月につくば市(茨城県)で行われる「科学の甲子園」に群馬県代表として出場する。
【写真】見事総合優勝した樹徳高(一貫校含む)チーム(県総合教育センターで、7日)
■大会の結果
<総合>
①樹徳高校(一貫校含む)
②高崎高校
③前橋高校
<筆記>
①前橋高校
②中央中等教育学校
③市立太田高校
<実技>
①樹徳高校
②高崎高校
③前橋高校
■出場校
・前橋高校 ・前橋女子高校 ・前橋東高校 ・高崎高校 ・高崎女子高校 ・桐生高校 ・太田高校 ・沼田高校 ・富岡高校 ・中央中等教育学校 ・市立太田高校 ・四ツ葉学園中等教育学校 ・高崎商科大学附属高校 ・樹徳高校
(編集部)