【教育コラム】中学・高校受験 合格をゲットする生産性の高い5つの良い習慣(NEXTAGE SCHOOL 髙澤 典義)
1月中旬に入りました。
受験生のみなさんは、どんどん受験が迫り、勉強時間を増やし、受験に備える日々を送っていることと想像します。
1月中旬にもなれば、高校受験はもう私立の推薦や学特試験を終え、一般入試が目前ですよね。公立までもあと1ヶ月。
中学受験では、私立の第2回、第3回入試、それから中等教育学校の入試が目前です。
最後の踏ん張りがみなさんに栄光をもたらしてくれることを祈っています。
さて前置きが長くなりましたが、
今日のテーマ
合格をゲットする生産性の高い5つの良い習慣
今回は「合格をゲットする生産性の高い5つの良い習慣」についてのお話をさせていただきたいと思います。今からでも遅くない、付け焼き刃の戦い方ではなく、本質的な習慣を身につけ、さらに力をつけていきましょう。
それではいってみましょう。
まず1つ目は、『後回しにしないクセ』をつける、ということです。
本格的な受験期に突入しています。当然、これまで以上に学習時間を確保したくなる人がほとんどでしょう。
しかし、そんな思いとは裏腹に、学校の授業、課題などもありますよね。自分の学習ペースが確立してくる頃ですから、塾の存在すらペースを乱すものになってしまうことがある人もいることでしょう。そうなる前に、対処するのです。
どうせやらなければならないことは、後回しにせずに、すぐにやる習慣をつけるのです。本当にすぐです。提出を要するものなどは、配られた瞬間にやってしまうくらいでいいです。
そういう思考をもっていると、やるべきことができた瞬間に、これは今やれるものか、そうでないものかの判別が瞬時にできるようになります。
また、後でやることを選択した場合にも、なるべく早くそれを片付けたいと考えているようになりますから、時間を工夫して、できる時間を捻出できるようになります。仕事ができる人の習慣と同じです。
仕事ができる人は、仕事が早いです。それは、優先順位の付け方がうまいのです。
『後回しにしないクセ』意識してみてください。ポイントは、”どうせやらなければいけないのなら…”です。
この言葉をあなたに送ります。
良い習慣の2つ目は、『疑問を放置しない』です。
頭の良い人は、「日常のささいな事柄にも疑問をもって考える」習慣があると言います。「何でだろう?」と考える機会が多いということですね。
この習慣をつけることは、今からでもできます。日常的に思考する習慣を身につける練習として、まず、街へ出かけて周囲を見渡し、疑問に思ったことを10個見つける。この見つけることが大切です。
疑問をもつ思考がない人は、この見つけるという習慣がありません。
世の中には、当たり前のように思えて、実は当たり前ではなく、人間が計画的に行っていることが思いのほか多いものです。
例えば、「ここに何でコンビニがあるんだろう?」そのような疑問で構いません。
それには理由があります。理由をスマートフォンなどで調べてみましょう。
「角地である」とか「駐車場のスペースが十分にとれる」とか、「通勤時間の人の流れが多い」とか。結構理由がたくさん調べられるものです。
”日常生活における疑問を放置しない”ということは、頭の良い人がやっている習慣の一つです。
3つ目の良い習慣は、『メリハリをつける』ということです。
勉強と息抜きのルールを具体的に定め、それに従って行動をします。もっと言うと、1日の行動がルーティン化されているということです。朝起きたら何をして、学校から帰ったら、30分だけ息抜きをして、その後は自室にこもって机に向かう。晩ご飯になるまでそれを続け、食後は30分息抜き、終わったら再度勉強。そして、お風呂に入って、寝る。翌朝…と続いていくのです。
毎日何となく時間を使っていると、本当に無駄な時間を多くつくってしまいます。ある程度ルーティーンがあると、それに従って行動することが心地よくなるものです。
最初は短いと感じていた息抜きの時間も効率よく使うことができるようになります。そして、勉強のスイッチが入った時には、息抜きができたこともあってさらに集中ができるというわけです。
”やる時は、やる” 逆に、”やらない時は、やらない”わかりやすいですね。
メリハリをつけた生活を心がけてみてください。
4つ目の良い習慣は、『スキマ時間の有効活用』です。学校の休み時間や昼休みなど、どんなに忙しくても必ず数分単位の「スキマ時間」は発生しますよね。その時間を有効活用してみてください。
「条件がそろわないと学習しない」という姿勢でいると、学習があと回しになる挙句、結局やらなくなってしまいます。
「まとまった時間ができたら勉強する」「暇になったら勉強する」というのではダメなのです。まとまった時間がなくても効率的に学習するためのコツとして、スキマ時間の長さによってやることを変えるとよいと言います。
たとえば、数分間のスキマ時間なら、単語帳を確認してインプットする。20~30分程度のスキマ時間には、書籍や参考書をじっくり読む。このようにスキマ時間の活用方法を事前に決めておくのです。
突然スキマ時間が生まれたとき、何もせずに過ごしてしまう方は多いかもしれません。でも、このちょっとした時間に学習を行なう習慣があるかどうかで、ほかの人と差がつくのです。
5つ目の良い習慣は、『睡眠時間の確保』です。
睡眠不足が続くと不安やイライラが増加したり、注意力散漫の状態になったりするそうです。
また、睡眠時間を確保すると記憶力もアップします。レム睡眠(浅い睡眠状態)には新しく覚えた記憶を固定化する効果があり、ノンレム睡眠(深い睡眠状態)には、新しく覚えた記憶を過去の記憶と結び付けて連想させやすくする効果があるそうです。
睡眠中の人間はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しますが、睡眠時間が短いとどちらかが不十分なまま起床する結果になるのだとか。
6時間あるいは7時間半の睡眠時間をとっていれば、記憶は充分に定着するそうです。
ただ「毎日忙しくて、そんなに長く寝られない!」という方もいるかもしれません。そんな方でも、帰宅後の時間の使い方を振り返れば、パソコンやスマートフォンを意味もなく操作している無駄な時間がきっとあるはずです。
そうした時間を睡眠に割り当てれば、十分な睡眠時間が確保できるでしょう。
夜に無駄なことをして時間を使ってしまうか、さっさと寝るかで、まわりと大きな差はつくのです。早めに学習に区切りがつけられる時間設計をしましょう!
■まとめ
さて、今回は、『【中学・高校受験】合格をゲットする生産性の高い5つの良い習慣』というテーマでお話させていただきました。受験生向けに書いているようですが、実はこれ、社会人になってからも、いや一生使える良い習慣です。
これが体に染みつけば、生産性の高い人間になれること間違いなしです! 一生使える習慣が受験とともに身につけば、ただ学力を詰め込むのとは訳が違う超強力な武器を手に入れられます。
先ほども書きましたが、”どうせやるなら”受験で勝つ力と人生で勝つ力の両方を身につけてしまいましょう!!
それでは、受験生のみなさん、頑張っていると思いますが、引き続き頑張ってください!!
応援しています!!
主宰 髙澤 典義
大学卒業後、18年にわたり公立小、中、特別支援学校において勤務。2015年から3年間在外教育施設(ソウル日本人学校)における勤務を経験。2021年教師を辞め、桐生市にNEXTAGE SCHOOLを開校。