箏曲演奏で全国大会出場へ 桐大付中2年の田村さんと中島さん 3月のあいおい邦楽コンクール
桐生大学付属中学校2年の田村優和さん(14)と中島愛羽さん(14)が、3月30日に兵庫県相生市で開かれる箏曲演奏家の全国大会「第11回利根英法記念あいおい全国邦楽コンクール」中学生以下の部に初出場する。同校箏部で本格的な演奏を初めてから2年足らずでの快挙。2人は「幼なじみなので息を合わせて最優秀賞を目指したい」と意気込んでいる。
同コンクールは毎年この時期に開かれる箏曲演奏家の登竜門。課題曲は古典と現代曲を1年おきに設定しており、今年は古典「箏曲地唄」を課題曲としている。
2人は昨年11月の録音演奏審査を経て、本選出場の中学生以下の部10組に選ばれた。同校箏部では23年にも部員5人が選出され、2年ぶり2回目の出場となる。
2人は幼稚園時代から家族ぐるみで仲良しという幼なじみ。同校入学後に興味をもった田村さんが、ピアノが得意な中島さんを巻き込む形で同部に入部した。
同部講師の箏曲演奏家・野澤佐保子さんに教わって猛練習を重ね、「幼少から習う人がほとんど」(同部顧問の清塚恵美子教諭)という全国大会出場者に名を連ねた。
箏は13本の弦(げん)に柱(じ)を立てて音程を調節し、右手に付けた爪で演奏して左手で変化を加えるのが特徴という。「2人の音色をそろえるのが難しいが、上手に演奏できたときの達成感は最高」。2人は箏の難しさと魅力を楽しそうに語る。
全国大会での抱負について田村さんは「緊張すると思うが、幼なじみ2人で息を合わせていい演奏をしたい」と話し、中島さんも「今まで練習してきた集大成を本番で出し切り、最優秀賞を目指したい」と笑みを浮かべながら語った。