華やかなドレスでランウェイを歩く 専門学校生と高商生がブライダルショー 高崎OPAで
高崎OPA(オーパ)7階のイベントスペースで22日、華やかなブライダルファッションショーが開催された。主催したのは、高崎商業高校ブライダル部の生徒と東日本ブライダル・ホテル・トラベル専門学校の学生たち。高校と専門学校が手を取り合い、企画から運営まで自分たちの手で作り上げた、初の学外コラボレーションイベントだ。テーマは「ジュエリー」。モデルたちは宝石をモチーフにした華やかな装いでランウェイを歩き、会場を魅了した。当日は多くの観客が詰めかけ、大きな拍手が響き渡る熱気あふれるステージとなった。
■教え子がつないだ縁
同専門学校では学園祭など内部でのブライダルファッションショーは開催したことがあったが、高校とコラボして学外の会場で行うのは初めての試みだという。その懸け橋となったのが、今回のイベントのプロデューサーを務めた同専門学校2年生の青柳杏さんだ。
青柳さんは桐生商業高校の卒業生で、同専門学校に進学。桐商時代の恩師が、現在高崎商業高校ブライダル部顧問の細野道代教諭だった。
数年前、細野教諭が青柳さんに「ワークショップに来ないか」と声をかけると、ブライダル部の顧問をしていると聞いた青柳さんは、ブライダルビジネスコースの教員である中里綾乃さんを連れて来校。細野教諭と中里さんの〝仲人役〟になった。
この出会いをきっかけに、中里さんは高商ブライダル部の活動に講習などで協力。お互い関係を深める中で、昨年の秋頃、両校で「何か一緒にやれたら面白いですよね」という機運が高まったという。そんな中で持ち上がったのが、公開会場でのブライダルファッションショーだった。
■すべて生徒・学生による手作りイベント
今回のイベントは企画、運営含めすべて学生と生徒による手作りで行われた。「演出や運営面すべて子どもたちで進めたというのが今回の最大の特徴です」と指導教員の中里綾乃さん。中里さんや細野教諭が見守る中、高校生と専門学校生はお互いスケジュールを調整しながら、月1回程度話し合いを行った。定期テストのスケジュールが高校と専門学校では異なり、時間を捻出するのに苦労したそうだ。イベント直前は週1回の頻度で入念な打ち合わせを重ねた。
ショーに出演するモデル10人だけでなく、司会進行、スポットライトや音響などの裏方スタッフもすべて両校の生徒・学生で動かした。
■きらびやかな衣装をまとい堂々とランウェイを歩く
ショーのテーマは「ジュエリー」で、モデルたちは色とりどりの〝宝石〟を顔や腕に装飾し、華やかなドレスを身につけてランウェイを歩いた。
モデルとして出演した高崎商業高校ブライダル部副部長の来間明日香さん(2年)はイベント開始前の控え室で「コロナ禍で部活が制約されていたけど、他の部活では絶対できないようなこういう大きいイベントやらせていただいて嬉しい」と舞台を楽しみにしていると語りつつも、初めてのことなので「とっても緊張しています」と不安そうな表情ものぞかせていた。いざ本番がはじまると堂々とステージで華やかなドレス姿を披露した。
イベントは同日午後2時からと午後5時からの2回公演。午後2時からの公演は用意された50席ほどの客席は満席となり、立ち見でいっぱいになった。モデルたちが登場する度に会場からは大きな拍手が沸き起こり、熱気にあふれたショーとなった。
(編集部)