デジタルアートを制作 障害者の就労支援事業所 4月に「チームとらねこ」開所
桐生市新里町鶴ケ谷で不登校児支援を行うフリースクール「あんしゃ」を運営する倉嶋仁美さん(42)は、同市地域おこし協力隊として活動する箱川達也さん(39)と同OBの小野陽祐さん(39)らとともに、デジタルアートを学び才能を生かす就労継続支援B型事業所「チームとらねこ」(同市境野町六丁目)を4月にオープンする。
就労継続支援B型は、一般企業に雇われること・雇用契約を結んで働くことが難しい人に、働いて工賃を稼ぐ機会を提供するもので最終的には一般就労を目指す。A型では生産性を求められるのに対し、B型は福祉の意味合いが強く時間を掛けてさまざまなことを学ぶことができる。
「チームとらねこ」は、デザインアートに特化した事業所。ペンタブレットを使用したデジタルのイラスト制作や写真・動画撮影、動画編集、広告や名刺といった印刷物デザインなどが主な作業内容となる。
4月の開所を前に市内外から数人の見学者が訪れているほか、NPO法人「あめんぼ」(桐生市新宿三丁目、野村裕子代表)が展開する障がい者の芸術活動と社会的自立を支援する「あめんぼプロジェクト」のアーティストとして活動するりんたろうさん(29)の入所が決まっているという。
倉嶋さんは「障害を持つ人が才能を伸ばし、自信を持って生き生きと生活できる。その一歩を踏み出す場所となれば」と話している。
問い合わせは同事業所(070-1646-1022)へ。
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