【コラム】『桜花』(神子澤修)
花冷えの中、桜花が満開を迎えております。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
良寛の辞世の句とされるあまりにも有名な句です。
良寛は、桜の花に自分の命を重ねて詠んだといわれています。
私は、この季節桜花を見ていると本当に儚さを感じます。
卒業、入学、退職、入社、転居等々春は出会いと別れの季節です。
涙と笑い、夢と挫折、悲喜こもごもが入り混じっているからです。
日めくりカレンダーのある詩が目に留まりました。
咲いたときが旬なのではない
若芽は若芽の、枯木には枯木の旬がある
私は、この詩がとても好きです。
桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修
プロフィール
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