【コラム】『ネーミング』(神子澤修)
私は、いままで64年と9か月生きてきて、初対面の方から「みこざわ」さん、と呼ばれたことが1度も有りません。
※もちろんフリガナが譜ってあれば別ですが
「かみこざわ」さん、「かんざわ」さん、「しこざわ」さん、と言われることにはもう慣れました。
40年ぐらい前の話ですが、みどり市内(当時は笠懸村)のある病院での出来事です。
待合室で、診察を待っていましたら看護師さんに、「かみこ」さん、「かみこ」さん、「かみこ たくしゅう」さん、と呼ばれたことがありました。
流石にこの時は、自分でも笑ってしまいました。
もう慣れたとはいえ、人名は固有名詞です。私は、「かみこざわ」さんでもなく、「かんざわ」さんでもなく、ましてや「かみこ たくしゅう」さんでもありません。
私の友人の話です。彼が、教員として初めての学級担任を受け持った時、自分のクラスに「御手洗礼子」さんという名前の生徒がいたそうです。
入学式直後のホームルームで、彼は緊張のあまり「おてあらい れいこ」さんと点呼したそうです。
生徒の中から、「クスクス」と笑いが起きました。その後1年間、その「みたらい れいこ」さんは、彼に心を開かなかったそうです。
皆さん、人の名前を呼ぶ際には、くれぐれもご注意あれ!
【画像】いま流行のジブリ風でChatGPTに描かせてみました。
桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修
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