【コラム】『アクティブラーニング考』(神子澤修)
ある塾でこんな話を聞きました。塾生は高校生です。
「うちの高校の授業は、アクティブラーニングが多いんですが、僕はやめてほしいです。もっとちゃんと教えてほしい。授業の内容が定期テストに反映されず、大学入試にもつながっていない」
この話を聞いて、私は心の中で小さくガッツポーズをしました。
アメリカから導入されて久しいアクティブラーニング。
*アクティブラーニングとは、生徒が受動的な姿勢ではなく、能動的に学習プロセスに参加する学習法。
たしかにアメリカ人のように自己肯定感が高く、「自分は素晴らしい」と思っている国民には向いているでしょう。ところが、自己肯定感が低く、自主性の乏しい国民性の日本人にとってはそもそもなじまないんじゃないかと常々思っていたからです。
「勉強」とは、読んで字のごとく「勉めて」て「強いる」もの。
「脳みそが汗をかいた」「緊張と集中で疲れたけれども身になった」
講義形式の授業の復権を私は願いたいです。
皆さんはどう思われますか?
桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修
プロフィール
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